あらすじ
■未来を作る知恵と方法の道具箱
目標達成/工程の最適化/複数意見の集約/不安の解消
迷いのない決断/脱・三日坊主/悪癖…
本書ではビジネスはもちろん、日常の問題や個人的な悩みまで、
ありとあらゆる困難に突破口を開き、自身の自由の範囲を拡張するための手法が、
次の2つの分野に分けて紹介されている
【リニアな問題解決】
直線的な因果性を基礎に置く問題解決法。
因果関係を直線的に遡り、たどり着いた究極原因を除去・変化させることで、
結果を変え、問題を解決する
【サーキュラーな問題解決】
鶏と卵の関係のように、原因と結果の関係がループしている場合に用いる問題解決法。
究極原因の除去・変化ではなく、問題へ対する認知を変えることで、
悪循環に変化をもたらし、間接的に問題を変える
いずれも単独で用いることも、それぞれを互いに埋め込んで新たな問題解決法として運用することもできる。
■解説する技法一覧
本書では問題解決や創造性研究に関わる心理学研究やビジネスの実践はもとより、
哲学、宗教、神話、歴史、経済学、人類学、数学、物理学、生物学、看護学、
計算機科学、品質管理、文学などに由来する37の技法をまとめている。
01 100年ルール/02 ニーバーの仕分け/03 ノミナル・グループ・プロセス
04 キャメロット/05 佐藤の問題構造図式/06 ティンバーゲンの4つの問い
07 ロジック・ツリー
など
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Posted by ブクログ
問題解決大全タイトルの通り、古今東西の問題解決法が書かれている。非常に参考になる。
個人的にはリフレーミングとピレネーの地図が参考になった。非常に面白い本だった。
Posted by ブクログ
古今東西の様々な問題分析・問題解決方法を、文献をしっかりおさえたうえで網羅した良書。
ビジュアル資料も充実しており、かつ『形式を統一する』という、文献を読みこんできちんと理解していなければできない難行を成し遂げている点は、高く評価する。
これらを現実に適用できるのは、読んだ者一人一人の心構え次第。
世の中には、
『問題に向き合ったり分析するような"努力"をするくらいなら、切れ散らかしたほうが"楽"、解らないことにして投げ出したほうが"楽"』
という人であふれている。
その事実に向き合うことも重要である。
Posted by ブクログ
読書猿を不意に知る機会があり、著作第二作目から手に取ってみました。知の巨人と呼ばれる所以か、重厚な情報が丁寧に解説されていて、これは手元に置いておき適宜参照するようなものですわ、一回で全てはもちろんマスターできないな。
今の自分に印象に残ったものは、「行動デザインシート」、「ぐずぐず主観克服シート」、「問題への相談」、「因果ループ図」のようです。読み進める中で付箋が貼ってありました。
そもそもの問題をリニア、サーキュラーなものに分けそれぞれに適した問題の認知、解決案の探求、解決策の実行、結果の吟味といったプロセスに適した対処方法を順序立てて解説している点、こういった階層分けそのものが新鮮な考え方で非常にためになりますね。
Posted by ブクログ
本の厚みとは反比例して内容はかなり薄いですが(笑)、興味深い問題解決手法がたくさん紹介されていたので、自分に合った手法を知りたいような人がまずはザックリ眺めてみる本としては良いのかも??一番好きなのは《29 リフレーミング》と《36 ピレネーの地図》だけど、多目的最適化でいつもネックとなる「結局どれが最適条件なの?」をきっちり定量化させようという意欲的な取り組みである《19 ケプナー・トリゴーの決定分析》もなかなか興味深かったです☆…とは言いつつ、やっぱり僕はパレート最適曲面を求めて選ばれる事が無い不要な解を除去するところまでが数値計算の限界で、最後はやっぱり人間が判断するしか無いと思っていますが^^;。