あらすじ
卒業を控えた最後の春祭で、シモンとヴァイオリン協奏曲を弾くことになったユウリに、使ってほしいと持ち込まれた二つのヴァイオリン。ユウリは迷うことなく、卒業生でもある天才的バイオリニスト、ロ―デンシュトルツのものを選んだ。それは2年前の思い出に繋がるから――。シモンとの同室で、わかりあえず苦しんでいた、ユウリの不安定な精神に忍び込んだ出来事とは!?
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Posted by ブクログ
最後のページにひっくり返るかと思った。
……いつからこれはBLになった。
と言うか、時系列がさっぱりわからんのですが、これは、最終巻の前と後とどっちなの? 卒業直前というからには、後のような気もするし……。
だとしたら、あのラストは何だったんだ、どういうつもりなんだ、というね。
BLっぽいけどBLにはならない、あくまでも匂わせるだけで怪しい香り、というスタンスが好きだったので、ラストの「愛してる」はどうかと……思わなくもない。行き過ぎた友情と深すぎる信頼にしては、シモンの独占欲が愛情じみている。
ただ、続きが気になるであろうことは確かなので、第二部はやっぱり待ち遠しいのだった。読んだら、たぶん、文句言うだろうけど。