あらすじ
“今世紀最強の霊媒師”と謳われ、「浮遊霊、地縛霊問わず、あらゆる霊障、祟りに対処し、速やかに解決する」と豪語する霊媒師・櫛備十三には、実は肝心の霊を“祓う”力がない。今日も助手の美幸に叱られながら、持ち前の洞察力とハッタリを駆使して、心霊現象の問題解決に奔走するが、事態は毎回思わぬ方向に転んでいき――。記憶を失くしたサラリーマンの霊、マンションの一室に取りついた十七歳の少女の霊……インチキ霊媒師が明らかにする、霊たちの秘密とは? 異色の除霊ミステリー、堂々開幕!
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Posted by ブクログ
気になっていたシリーズ。
予想してたより、ハートウォーミングだった。幽霊側とがっつり交流して解決していくので、ホラー要素は少ない。
2巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
幽霊が見えるだけで祓えない櫛備さんだが、ホームズよろしく人間観察からの洞察力は高め。
そんなことまで分かるのかというところまで推察してみせるのは驚き。
ただやはり祓えないインチキ霊媒師のためか、依頼された事件がすっきり解決するものばかりではない。
試合には勝って勝負には負ける的な敗北パターンもあったことにも驚いた。
あの話は救われた人が誰もいない、後味の悪い話。
助手の子に隠されていた秘密が後々出てきたり(思い返すと初登場時に伏線はあった)ミスリードを誘う展開が多いので、上記の櫛備さんが負けるパターンも含めて予想を裏切る展開が面白かった。
一方で、櫛備さんが助手の子に入れ込む理由が曖昧にされたまま終わってしまったため、ちょっともやっとした感じも残ってしまった。
あそこからの選択肢はいい方と悪い方の二択だとは思うのだが、どちらだろうか。
せめていい方であってほしいと思う。