あらすじ
旅行代理店に勤めるケリーは、入ってきた男性を見て驚愕した。ギリシアの不動産王、テオ・ディアコス。十四カ月前、わたしを紙くずのように捨てた男が、今さら何をしにロンドンまで来たの?おののくケリーに、テオは言った。「どうしてもきみの手を借りたくて、連れ戻しに来たのさ」厚かましく身勝手な彼に憤りつつも、ケリーは安堵した。どうやら秘密がばれたわけではないらしい。翌日、脅しまがいの彼の要求に屈し、彼女はアテネに発った。テオとの間にできた我が子、ルーカスを身内に託して。■セクシーで変化に富んだストーリーを得意とするナタリー・リバースが描く傲慢なギリシア人男性との恋です。純真なヒロインははたして幸せをつかめるのでしょうか?
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Posted by ブクログ
人間にとって本当に大切なものは何かを問いかけ、考えさせてくれる作品。
ヒロインは恋人の子を妊娠したが、捨てられるのも同じ行為に遭ったため、打ち明けられなかった。その後、子どもが生まれから、自分の仕事上の取引が優位になる材料として彼女を利用するために再び現れたヒ―ロー。
彼に隠していた息子の存在がバレ、「結婚しよう」とヒロインは言われる。
様々な葛藤と試練を乗り越え、彼は彼女が最も大切な存在だと気付いた。
人間は何よりも心の優しさが大切なのだと作品を通して筆者が訴えかけているように感じた。