あらすじ
人間にとって最も大切なのは、金でも物でもない。時間である――。ベストセラー作家が教える最強の時間論とは。人生の成功者は時間の征服者。時間を買う人と時間を売る人の違い。仕事ができる人は時間を凝縮できる人。すべての道具は時間を生むために作られた。時間は金に交換可能だが、金を時間に変えることはできない……人生が変わる目からウロコの思考法。『百田尚樹の新・相対性理論』改題。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
新・相対性理論の改題 文庫版
時間をテーマにした話
江戸時代は
日が出てから
日没までの時間を
6等分して
その一つを1刻
としていて
..夏と冬では
1刻の長さは違う..日照時間が違うから
(今の時間だと
1刻は2時間 半刻が1時間)
夏と冬の1時間は
同じ長さではなかった..
1刻のこと..
良くわかっていなかった..
江戸時代と今では
時間の意味も違う...
人生80年として
最初の20年は子供
最後の20年は
体も頭も万全ではない
間の40年が活動出来て
そこから
眠っている時間
生活する為の
お金を稼ぐ時間や
体や環境のメンテナンス分を
引いた時間が
楽しみ やりたい事
充実した事に使える時間
この時間を
多く手に入れる
というのが
本当の 長生き
自分がその様に思っていたので
そういう事ではないか..
という風に解釈した
ウォール街の ヘティ・グリーンとか
井上靖の 時間に関する詩とか
知らない話も多く載っていて
面白かった
Posted by ブクログ
時間の長さは心で決まる
心理的な時間こそが真に重要な時間
物理的な長生きではなく、楽しい時間・心が動く濃淡のある時間で長生きをしたいと思った
(以下、個人的に覚えておきたいこと)
好きなことを仕事にするのではなく、仕事を好きになる
達成感は過去の記憶をも塗り替える
言葉は人類が時間を越えるために作られた
それによって知識は増えた
ただ、心の成長は常にゼロからのスタート
どれだけ金を積んでも自分の時間を買うことはできない
貴重な時間を退屈しのぎに使ってしまうことくらい虚しいことはないのかもしれない
世界の富を全て使っても20歳の1日を取り戻すことはできない
砂の落ちる速度は一生変わらない
今、この時間が最高の時である
恋愛の喜びは時間の共有にある
現状に対する馴化が早い人ほどエネルギッシュに行動する。社会の成功者と言われる人の多くはそうした人たち
成功者の共通点
時間を無駄にしない生き方をしている
やることの優先順位を間違えない
今やるべきことを、今やる
仕事の量は、完成のために与えられた時間いっぱいに膨張する
これは誰かが決めた時間に合わせて生きているということ
偉大な業績を残す人物たちはそんな時間に縛られない。
与えられた時間は無視して、自らの能力をいっぱいに使って仕事に取り組む
彼らにとって、与えられた時間とは「人生の時間=寿命」
時間の浪費を戒める先人たちが多い
・時間の浪費ほど大きな害はない
・賢い人間は時間を無駄にすることに最もいらつく
・成功者のほとんどは他人が時間を浪費している間に先へ進む
Posted by ブクログ
物理的な時間は同じでも充実した時間を多く持てば長生きしたのと同じになる。
便利なものとは時間を短縮できるもの。浮いた時間は娯楽に回った。
過去の時間とは、感動にある。歳を取ると感動が少なくなる=時間が短くなる。感動が多いほど、中く生きたことになる。
中国の「欄柯」という話しがもとになって浦島太郎ができた。高速で移動すると時間がとまる=ウラシマ効果。
夢中になると、体内時計が止まるのではないか。
時間を求めるのではなく、楽しい時間を求めている。
好きなことだけをして生きろ、は欺瞞に満ちている。それは不可能。仕事を好きになる。仕事を好きになると楽しい時間になる。辛い時間も楽しい思い出になる。
達成感がない時間は、どぶに捨てたのと同じ。シシューポスの岩。
仕事は自分の時間を売っている。時間を売って金を得て、それで他人の時間を買う。
窃盗犯は時間を盗む。時間を消すことは罪が重い。
「永山基準」一人か二人であれば死刑にならない。
才能とは同じことを短い時間でできる能力。幼児期に一番伸びる。大器晩成はいない。天才は多作。
災害にあうと、旅行の申し込みが増える。
人類は言葉によって発展した。心は常にゼロからのスタート。感情のコントロールができず戦争が絶えない。
現代人は退屈を恐れる。
テレビのCMを考え出した人は天才。これのおかげで無料視聴が可能になった。
時間を共有することで感動が増す。映画館の例。恋愛は究極の時間の共有。しかし価値観の共有は錯覚。慣れによって、楽しさが減る。
慣れ=快楽順応。神経伝達物質の分泌が徐々に減る=時間による馴化。時間が人類に与えた試練。悲しみも同じ過程で減る。
仕事の量は与えられた時間いっぱいに膨張する(パーキンソンの法則)=締め切りを早めに設定する。
いつか出会う禍は、時間をおろそかにした報い。
Posted by ブクログ
今回、この本を手にしたのは、「人生思い通りにいかないなあ」「これから先のことを考えて生きていかなきゃなあ」と三十歳を過ぎて、やっと考えるようになったからです。
わたしは、どちらかというと、やらなければならないことを先延ばしにし、人生を無駄にしてきたことが多いです。
これを読むと、気持ちを新たにがんばろうという思いになります。
特に「時間をつぶす」という言葉は、英語で言うと「kill time」であり、無駄な時間を何となく過ごすということは、「時間を殺している」ことになるんだという話を読んで、はっとしました。
自分を振り返り、これからの人生のことを考え直したい、きっかけがほしいと思っている人におすすめです。