【感想・ネタバレ】妻はサバイバーのレビュー

あらすじ

妻に異変が起きたのは、結婚4年目、彼女が29歳の時だった。摂食障害、アルコール依存症……。介護と仕事、その両立に悩み続けた20年近くにわたる自らの体験を、貧困ジャーナリズム賞受賞歴もある朝日新聞記者が克明に綴る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読んだ。全身全霊をかけた「献身」。
配偶者がコントロール不能な状態で暴れ苦しんでどう扱っていいのかわからない。
夫である著者が逃げ出さなかったことが信じられない。
うがった見方かもしれないけど、著者の育てられ方が素晴らしかったんだろうかとか考えてしまった。
最後の「本当にありがとう。これからも共に生きようね。」に涙。
自分がこんなことを思えるだろうか。そして周りの親しい人にこんな言葉をかけてもらえるだろうか。
献身。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

精神疾患等をもつ妻と共に歩む人生を、夫の立場から綴られている闘病記。
結婚式の誓いの言葉である「病める時も健やかなる時も」の体現。陳腐な言葉で申し訳なくなるが、かなり凄まじい。
「妻は20年間、『緩慢な自殺』を試みていたのだろうか。否。必死で生きようとしていたのだ。」
筆者である夫の感情は、直接的にはそう多く語られていない。だが、こう思えるまで、どれだけのしんどい思いをしたのだろうと想像する。

果たして、これらのエピソードは他人事だろうか。病気、障害、それらがなくとも長生きをすれば、介護。もし自分が、もしくは配偶者が同じような状況になったとき、わたしは著者と同じように配偶者の隣を歩けるだろうか。

「彼女と一緒になったおかげで、こんな穏やかな日常がかけがえのないことだと知ることができました。」
「本当にありがとう。これからも共に生きようね。」

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2023年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

淡々とした筆致で記録された壮絶な20年。妻の辛さよりも、社会的な問題よりも、2人の関係性や著者の感情、著者がここまでやることができたモチベーションのようなものについて、考え続けてしまう。
あとがきの最後「本当にありがとう。これからも共に生きようね。」の言葉に、感動すると同時に少し怖さも感じてしまった

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2023年03月20日

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