あらすじ
日記はレミさん、挿絵は和田さん。
1989年夏、フランス発スペイン経由、ゴールはイタリア。
楽しき家族の夏の思い出。
初めての文庫化。
「夫はいつも通り知らない料理に挑戦している。メニューの適当なところを指すのだ。(中略)あんまりおいそうじゃなかったけど。子どもたちはマカロニ・イタリアンスタイル。私も一口食べてみたらおいしかった。食べ慣れた味。これがいちばん正解」(8月4日グラナダ)
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平野レミと和田誠とその息子二人のヨーロッパ旅行(フランス、スペイン、イタリア)を、レミの文章と和田誠のイラストで楽しめる日記本。
日々の食事を料理研究家のレミが分析している所が良い。
イラストレーター和田誠による名所旧跡のイラストもわかりやすく、生き生きと描かれている。
読んでいて、一緒に旅行している気分になった。
サーカスが寂しげで、闘牛は最初残酷だと思ったけれど見慣れたら平気になったという所がリアル。
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平野レミさん一家が中学生と小学生の息子たちの夏休みに合わせて25日間のヨーロッパの自動車旅行に行った日記。
平野レミというキャラクターが想像できるから、あの声で、あのテンションで、こんな旅をしたのだなぁ~と思いながら読みました。
所々に息子のひとことや学校の宿題の1行日記、和田さんのコラムが入っていて、それぞれの感性が光っていて、それも面白いです。
挿し絵は夫の和田誠さんなので、なんと豪華な共著なのでしょう。
イラストやスケッチや絵の具を使ったものまで、いろんな手法で描かれています。
こんなに自由でいきあたりばったりであちこち寄りしながらの旅がしてみたい。
そして、食べた料理についてもとても詳しく書いてある。きっとメモしながら旅をしたのだろうな。
写真がなくても、その場所に行ったことのない人でも、頭に思い描けるくらいの濃度の高い日記。
とにかく読んでいて楽しい日記でした。
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明日の午前中、サグラダ・ファミリアの前で会いましょう。
なんて素敵な待ち合わせなんだろう…
思わずため息が出た。
レミさんの書く文章は、彼女のお人柄がとっても可愛らしくて、そしてまた和田さんの絵も素晴らしい。
息子の唱くんのワイン評価(まだ中学生)にもクスッと笑ってしまった。
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1989年の夏、和田誠家族のヨーロッパ旅行記。本文、平野レミさんで、短いコラムとイラストが和田誠さん。非常に楽しい本だ。息子二人もいい味出してます。よくぞ復刊してくれたものだ。
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和田家のファンにとっては非常に豪華な一冊。
家族で約1カ月弱ヨーロッパを旅行するのですが、レミさんの日記に和田誠さんが絵と時々コラムを寄せており、さらにまだ小中学生だった息子たち、つまり唱さんと率さんの絵と作文も見られる!
そのどれもが上手なこと!
旅の内容はというと、ほとんど行き当たりばったりなのですが、勘を頼りに(?)その日の食事をとる店を決めたり、宿を決めたり、観光したり…。
大人がこどもに合わせすぎることなく、でも意向はきいて叶えるというように全員が楽しんでいる様子が伝わってきました。
レミさんならではの視点で、お料理の描写がどれもこれも美味しそうだった。
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平野レミさんが、直接語りかけてくれているような文章と和田誠さんの素敵な挿絵
長い旅行の中でも、常に楽しそうで素敵なご家族だなぁと思いました
この本はご家族にとって、思い出以上、宝物だと思います
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1989年の夏休みの25日間を和田、平野両氏と2人の子供達がフランスから始まる旅をレミさんが記録したエッセイ集。所々に挟まれる絵は和田氏の作。スペイン、モナコ、イタリアで車の旅は終わるが、行き当たりばったりの食事やホテル探しが興味深い。知った街や国の様子に懐かしさが溢れた。
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レミさんと和田さんと息子さんの家族旅行を綴ったエッセイ。エッセイというか、まんま「日記」。気取ったところも、繕ったところもなく。レミさんのあの口調で脳内再生できそうなぐらい、まんまレミさんの素直な文章ですいすいと読み終わってしまった。フランス・スペイン・モナコ・イタリア。車でひたすら移動し、ホテルは飛び込み、ご飯は地元のレストランで、時には軽食だったり、時にはディナーだったり。気になればルートを外れて、寄り道もする。所々に差し込まれる和田さんのコラムや息子さんたちの日記が、いい感じ。
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和田誠、平野レミ夫妻が、二人の息子とフランス・スペイン・モナコ・イタリアを旅する。
ドライバー兼案内役は、ニース在住の関原さん。
食べて買い物をして、絵や見物もしての旅行記。
軽い口調がやさしい。
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文章でもレミちゃんが炸裂してる。率直でいいな。息子さんたちの感性も素敵で、尊重されて育ってる感じがすごく伝わった。和田誠のイラストもいい。どんなふうに生きたらこんなおおらかな線が引けるんだろうな。
"やっぱり気分も調味料だなとつくづく思った。"(p.129)
"おいしいけど、どういうわけか味の素の味がした。"(p.198)
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イラストレーターの和田誠、料理研究家の平野レミと子供二人のヨーロッパへの家族旅行を絵日記に綴ったもの。
言ってしまえばそれだけなんだけど、子供はいまやそれぞれの感性を発揮してミュージシャンだったり、キッチンウェアの企画だったり。とにかく自然体で素敵な大人になられています。
約3週間、行きと帰りの飛行機だけ取って、あとはざっくりした予定しか決めていない旅行
食事の記述が多いけれど、平野レミさんの言葉の端々にある子育ての視点が面白い。
何気ない話が多いんだけれども、きっと家族それぞれがこの旅行を思い出す、心の栄養になっているんだろうな、と、思える楽しい旅日記でした。
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主にレミさんの日記が快活で文字からイメージしやすく、挿絵が相乗効果を産み、一家のステキな夏休みを追体験させてくれている気になる一冊。
旅の気分を気軽に味わうには気兼ねなく読めるオススメの1冊。
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読みやすい語り口で、視点はユニークでおもしろかった!
スマホのない時代の海外旅行ってロマンあるなあ。ほんとに日常から切り離された感じ。
本編と関係ないけど、レミさんがシャンソン歌手だったの知らなかった。折り返しのプロフィール見てびっくり。
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1989年夏(私たちが結婚した年!)和田さん一家とお友達の関口さんが車でパリを出発し、スペイン経由ローマまで約1ヶ月のドライブ旅行。レミさんの文章で綴られている。この一家だから楽しいことは間違いない。長男唱君(中学2年)が、行く先々でワインを舐めては述べる感想が秀逸。
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子供の夏休み期間ほぼ1か月にわたり、著者とその一家で、フランス、スペイン、モナコ、イタリアと巡られた旅行記です。著者の体験だけでなく、夫の和田誠さんの挿絵やコラム、小中学校の息子たちの感想や意見なども都度盛り込み、一家で作り上げた旅行であることが印象強く感じました。現地の協力者がいるとはいえ、車でヨーロッパを巡り、泊まるホテルも現地で交渉して探すという旅は過酷だと思いますが、それを楽しんでいくところに著者の強さを感じます。そして旅行の醍醐味はやはり食であると。本書ではたくさんの、その地域のレストランでの食事が描かれています。一家団欒のそういった食事風景もまた本書の魅力の一つになっています。
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レミさんらしい飾り気のない文章と和田誠さんのイラストが素敵です。 写真集や画集のように、手元に残して時々見返すことになりそう。 家族でだいたいのスケジュールを決めて、現地でホテルやレストランを探していてちょっとしたハプニングが起こるのも興味深いところです。
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エッフェル塔建立100年のサイン輝くパリから
スペイン東部をまわり
再びフランス経由でイタリア北部へ。
夫妻とふたりの息子、現地在住の知人の5人旅。
レミさんが文を書いて、和田さんが挿絵を描く。
紅一点のレミさんが時々
男たちから離れて買物三昧なのがかわいい。
買物だってれっきとした旅の目的なんだからね!
ってところでしょうか( ^∀^)
夏休み約一ヶ月の長旅なので
観光地ばかりめぐっているわけでもなく
せかせかしていなくて羨ましい。
ピレネー山脈近くの町でサーカス見たりしてます。
この日の子どもたちを描いた絵がすてき。
Posted by ブクログ
時間がないので流し読みでしたが、家族の夏休みの旅を楽しませていただきました。なかなか行けないヨーロッパの自由な旅。
軽やかであたたかい文章と、おおらかなイラストの相乗効果で、旅の臨場感を味わえます。
いいご家族だな。旅をしたい、と思いました。