【感想・ネタバレ】ふらふら日記のレビュー

あらすじ

ぼくは自分の生まれたところを、これまで知らないでいた――。自身のルーツである教会を探すも、なぜか中々たどり着けない。それでもコミさんは気にしない。うまくいかなかったときのほうが、しゃべったり書いたりして楽しいのだ。
温泉地で目の前に来た列車に飛び乗り、海外でもバスでふらふら。気ままな旅のエッセイ。
初文庫化。
〈解説〉末井 昭

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Posted by ブクログ

 東京市民教会で牧師をされていたお父様のことが冒頭で書かれているので、『ポロポロ』の世界かな、と思ったら、その話はあっさり終わり、あとは国内と国外をバスに乗ってあちこち行って、行った先で居酒屋に入って、という話が延々と続く、というエッセイスタイルのほうの田中小実昌だった。「どこかにいくと、その土地の酒を飲む。もっとも、日本酒のいわゆる地酒は、たいていヤボったく、味が舌にからんでマズい」(p244)というあたりにこだわりがうかがえる。末井昭さんの巻末エッセイは余計かな。

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2024年11月18日

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