あらすじ
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ある夏、台風前日の夜中に訪れた、小さな手のひらサイズの子猫たち。
それが、チビタ、チョロ、マーくん、ミンミンとの運命の出会い。
わが家には先住者のモモも含めて全5匹の猫が住みつくようになった。
なかでも、名前どおりに一番小さいチビタは、ご飯を食べるのも遅いし、ほかの猫からちょっかいを出されるし、もっと「がんばれ!」と応援したくなる。
小さくてよろよろしながらも一生懸命に生きているチビタ。なのに、過酷な試練が襲いかかる。
安楽死かそれとも両手を切断するのか……。
切断となれば、自分で排せつや食事、体を動かすことができなくなる。かかりつけの獣医師は「猫の義肢は例がない」と安楽死を勧める。それに、義肢が外れれば肉球のない足先に負担がかかり、骨が皮を突き破ってしまうという。
飼い主のわたしは悩みに悩み抜く。そして決心する。
「一生介護でもいい。チビタは絶対死なせない」
小さな体に宿る大きな生命力が生み出した奇跡の物語。
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Posted by ブクログ
野良猫の、野良猫による、野良猫のための本。
交通事故と思われる猫の怪我。
生きようという意志と、自分の子供のように援助しようとする著者。
事故や障碍から、這い上がっていく様子を、心あたたまる写真と文でつづっている。
自分では、人間であれば、ひょっとしたら痛々しくて見られなかったかもしれない。
猫だから、違う視点で見られたかもしれない。
生きようという意志の大切さを感じた。
獣医さんや、周りの人、周りの猫の援助や協力や無視があってこそ、
今があるのが分かる。
写真も、野良猫らしい現実味があって素敵です。
ps.
本書を見ながら、猫や野生動物が、交通事故にあわないようにするにはどうしたらいいかを考えた。
動物が交通事故にあわないように考えることは、子供が交通事故にいあわないようにする仕組み、運転方法、機能に貢献できると感じた。