【感想・ネタバレ】両手のない猫、チビタのレビュー

あらすじ

※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

ある夏、台風前日の夜中に訪れた、小さな手のひらサイズの子猫たち。
それが、チビタ、チョロ、マーくん、ミンミンとの運命の出会い。
わが家には先住者のモモも含めて全5匹の猫が住みつくようになった。

なかでも、名前どおりに一番小さいチビタは、ご飯を食べるのも遅いし、ほかの猫からちょっかいを出されるし、もっと「がんばれ!」と応援したくなる。
小さくてよろよろしながらも一生懸命に生きているチビタ。なのに、過酷な試練が襲いかかる。
安楽死かそれとも両手を切断するのか……。
切断となれば、自分で排せつや食事、体を動かすことができなくなる。かかりつけの獣医師は「猫の義肢は例がない」と安楽死を勧める。それに、義肢が外れれば肉球のない足先に負担がかかり、骨が皮を突き破ってしまうという。
飼い主のわたしは悩みに悩み抜く。そして決心する。
「一生介護でもいい。チビタは絶対死なせない」

小さな体に宿る大きな生命力が生み出した奇跡の物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

初っぱなから事故?えらい出だしから始まって、猫も頑張る、人も頑張る。猫は自分が不幸だなんて全然考えないのね。どうにもならないことはそうしてやり過ごすのが賢いかも。きっと動きたいから頑張る。そんなシンプルな理由なんだろうな。

0
2021年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

野良猫の、野良猫による、野良猫のための本。
交通事故と思われる猫の怪我。
生きようという意志と、自分の子供のように援助しようとする著者。

事故や障碍から、這い上がっていく様子を、心あたたまる写真と文でつづっている。

自分では、人間であれば、ひょっとしたら痛々しくて見られなかったかもしれない。
猫だから、違う視点で見られたかもしれない。

生きようという意志の大切さを感じた。

獣医さんや、周りの人、周りの猫の援助や協力や無視があってこそ、
今があるのが分かる。

写真も、野良猫らしい現実味があって素敵です。

ps.
本書を見ながら、猫や野生動物が、交通事故にあわないようにするにはどうしたらいいかを考えた。

動物が交通事故にあわないように考えることは、子供が交通事故にいあわないようにする仕組み、運転方法、機能に貢献できると感じた。

0
2011年09月13日

Posted by ブクログ

トラバサミにはさまれたのか、両前足が壊死した猫、チビタ。自力で体を動かすことも、歩くことも不可能で、「一生介護」と予想されたのだが…。飼い主の献身的な介護と義肢の工夫、そして、チビタの生きる力の強さが奇跡を生み出した―。(「Book」データベースより)



ある日突然、自分の大切な猫の手がなくなったら・・・私はどうするだろう。

この飼い主さんのように献身的に介護できるだろうか?

人間同士なら言葉が通じるから、気持ちを確かめられるけど、猫ちゃんだったら・・・・・

一生懸命義足に慣れて歩く姿に、素直に感動します。

悲しいけど強いお話です。

そしてこのチビタにたくさん教えられました。

0
2009年11月03日

「エッセイ・紀行」ランキング