あらすじ
発情周期が不安定なΩの音緒は、バイト先でαに襲われ反撃したため解雇に。職を失い困っていた音緒は、Ωのための新薬の治験を進める樹の手伝いをすることになる。貧しい音緒は不愛想な樹の家に居候するうちに、最初は気があわないと思っていた樹の不器用な優しさに触れ、惹かれる。しかしαでエリートな樹とは釣り合わないだけでなく、彼には今でも忘れられない人がいたようで…? 傘をさしかけて、土砂降りの雨みたいな悲しみから樹を守りたい――そんな音緒の想いは…。
※本書収録の「アンブレラ」は、電子配信中の「小説ビーボーイ 春が来た! さあ、恋をしよう特集(2021年春号)」に収録されております。
感情タグBEST3
いい話
素敵な終わり方だった。
最初は、どうなるのかと思っていたら、運命の番のこととか、見合い話とかどうなるのかと。ただ、
久利さんが、時々寂しいそうなところが書かれていたのが気に入る。
スピンオフで楓兄さんとの話出ないでしょうか。
とにかく表紙のイラストがカッコイイ
研究一途で堅物優男なアルファと、ひどめの境遇や修羅場をくぐり抜けてきた強気オメガ。
年上×年下。
樹(攻め)は音緒(受け)のことをただの被験者だと思っていて、音緒は樹のことを「デカくて神経質そうな金持ちアルファ」としか思ってなかった。
ノンデリな樹の言葉にチクッとしつつも、不意に見せた樹の笑顔を目にして恋に落ちる。
はじめて自分からアピールして告白するもフラれるけど、めげずにアタックを続けるのが健気。
そんな音緒からのアタックに応じない樹には、オメガの青年(橙也)と付き合ってた過去があった。
しかも音緒と真逆のキレイめ儚げな外見。
このシーンでは、音緒の心情も、当時の樹と橙也の関係性も含めて胸がぎゅっとする……!
「魂の番だから付き合って」と言って樹にフラれた音緒が、樹の口から過去に恋人だった魂の番の話を聞く場面は萌える。嫉妬が渦巻いちゃってる。
音緒が好きになったきっかけの樹の笑顔は、実は過去の恋人を想っていた顔だと知って、自分は魂の番じゃなかったんだとショック受ける音緒がかわいそ可愛い。
受けの口調はやや乱暴。
攻めの母親がハイパー胸糞BBA(オメガ差別見下し)なので注意です。
攻めの兄嫁も母同様で、The女みたいな性格ですごく不愉快な存在。このふたりのこと、誰でもいいから本当に処分してほしい。スカッとさせてください。
あと、47%あたりの音緒のセリフ「久利の母親が」ってあるけど、「樹の母親が」の間違いだと思います。