あらすじ
やさしさとかわいらしさあふれる幼年童話で、学校や図書館で大人気の茂市久美子が描く心温まるファンタジー。小3国語教科書(東京書籍)にも掲載され、子どもたちにも長く愛されつづけてきた『ゆうすげ村の小さな旅館』待望の続編です。
ゆうすげ村で紙すき屋をはじめたかえでさん。彼女がつくる紙をもとめて、いつもかわったお客さんがやってきます。
四季の移ろいの中まきおこる、心温まる6つのファンタジー!
「源兵衛山のフクロウ便」 かえでさんの家にまちがえて届けられた山菜のかご。まちがえた配達人は……?
「魔法の糸」 かえでさんが買ったハスの花の鉢。花が散った鉢の中に小さなオタマジャクシがかくれていて……。
「願い薬」 突然の風にまいこんできた大きな袋にすいこまれ、かえでさんが運ばれたところは?
「ウサギのポトフ」 かえでさんの家にやってきた女の子の注文は、紙でつくったランチョンマットでした。
「雪あかりのやどる紙」 その日、かえでさんが出会った3人の女の人。みんなこれから「山姥山」へいくそうです。
「カモシカ生花店」 桜の枝をかかえたその青年は、かえでさんに、桜の枝で染めた紙をすいてほしいとたのみます。
感情タグBEST3
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自然のめぐみをいただいて漉く紙。
五感をひらいて四季のささめきと共に生きるかえでさんの仕事ぶり。羨ましさと美しさでためいきがでました。
娘の教科書を拝借したときに「ゆうすげ村の小さな旅館」に出会いました。
本作品はその物語の続編。
これまで全く興味がありませんでしたが、紙漉きをしてみたくなりました。
またゆうすげ村のこれからの物語を楽しみにしています。
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偶然目にした和紙に心ひかれ、とうとう仕事をやめて紙すき職人になったかえでさん。
ゆうすげ村にある、彼女の工房を訪れるのはちょっと風変わりなお客さん達で…。
こういう話を書かせたら、右に出るものはいない、安心安全間違いのない茂市久美子さんのお話。
優しさのちりばめられた物語に心温まります。
Posted by ブクログ
茂市久美子さんのファンタジー童話ですね。
絵は、門田律子さん(愛媛県生まれ)
挿絵画家、絵本作家。
『ゆうすげ村の小さな旅館』の続篇です。
ゆうすげ旅館のつぼみさんの親戚の原田かえでさんが、『やまが和紙』という工房で和紙を作り始めました。そこには、いろんな不思議なお客さんがやってきます。
もくじ
プロローグ
源兵衛山のフクロウ便
魔法の糸
ねがい薬
ウサギのポトフ
雪あかりのやどる紙
カモシカ生花店
エピローグ
『ゆうすげ村の小さな旅館』よりも、さらにファンタジーにあふれる物語が、愉しくメルヘンの世界に誘います。
かえでさんも、登場する人間に扮した動物や精霊たちと、不思議な世界に誘われます。
読んでいて、幸せな気分になれる不思議な不思議なメルヘンは、茂市久美子さんのやさしさにあふれていますね(=^ェ^=)
Posted by ブクログ
ゆうすげ村の紙すき屋さんこの本には和紙の材料コウゾやネリの他紙すきの様子がとても丁寧に説明されて和紙ができるまでの工程ごわかり手作りの苦労もそして出来上がった和紙の素晴らしさが物語に溢れていました。