【感想・ネタバレ】危機の外交 岡本行夫自伝のレビュー

あらすじ

コロナ禍で命を落とした不世出の外交官は、秘録と呼ぶべき経験と日本の課題、そして真の脅威についてつぶさに書き遺していた。世界を巻き込んだ湾岸戦争、イラク戦争における外交の舞台裏。幻の普天間基地移設プラン――外務官僚の枠を超え、難題の真っ只中に自ら飛び込み続けた「特命外交官」による圧巻のノンフィクション。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

未完の書なんだなー。
外交官として実務されて、日本で用いられている言葉が概念が他国とずれていたりする点なとを実感する機会も多かったのかもしれない。
いろいろと実体験に基づく意見や視点はとても興味深いです。

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2025年11月06日

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まるでドラマ。ドキドキしながら読んだ。
武器三原則や憲法のことを、国防や国際関係で評価を得なければならない外交官が感覚値としてどう捉えているのかよくわかった。テレビでは反対論ばかりだけど、こういう外交官側の生の声も聞けると面白いのになと。

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2024年03月14日

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若者の官僚離れをよく聞くようになった。それでも日本のために我が身を削って働いている官僚たちがいる事を信じる。
残念ながら亡くなった岡本さんも日本のために人生を捧げた。
マスコミの報道だけでは知り得なかった情報も多くあった。

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2023年05月29日

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ネタバレ

 「外交」という視点から見た戦後日本史である。湾岸危機、沖縄問題、イラク戦争等、失敗をきちんと整理して論じているところが一番の美点。そこに失敗の要因として出てくるのが、官僚主義と世界状況の認識不足というのが。逆に、ほっとさせるのが、きちんと汗をかいている奥さんのような人材の活躍。
 それにしても、現在のウクライナの現状に対して、日本が取るべき道は何なのか。岡本さんには、もう少し長生きしていただきたかった。
(本書で評価されている政治家は複数いるが、外交以外の分野でも素晴らしかったかという点については、読者がきちんと留保を付けておく必要があろう。) 

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2022年10月13日

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ネタバレ

政治の裏側を教えてくれた本
中田敦彦のフェイスブックに、成田悠介さんの意見は老害となっている国会議員はもういらない。

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2022年09月18日

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日米関係の舞台裏を知ることができた。
外交官としての覚悟、見習いたい。
今後の日本の在り方、対米、対中、対韓それぞれの立ち位置を主体的に考えるべき

安全保障、ウクライナでも明らかの様に自分の国は自分で守るしかない。

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2022年12月14日

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ネタバレ

 日本人「必読の書」です。岡本氏は、この本で命を縮めたのではないかと思えるほどの渾身の力作。素晴らしい内容です。
 1900年頃のご両親を取り巻いていた歴史からコロナで亡くなるまで、実際の外交の舞台裏を鮮明に描いています。
 記憶に残る場面や洞察は数え切れませんが、まだ若い頃の岡本氏が、米国のホテルに泊まっていたシーンがあります。バブルの頂点だった頃、見知らぬ米国人が訪れ、「剣道で言えば、米国は竹刀で教えたのに、日本人は木刀で叩き返した。打たないでくれと懇願したのに日本はやめなかった。今度は米国が真剣で戦うから覚えていろ」と言われたとか。これなどは、いまの米中対立でも同様の心情が働いているのではと思いました。
 また、首脳会議などでは、シェルパが事前に調整はするものの、会議の場では「基礎的な教養を欠いた首脳は議論に参加できなくなる」のだそうで、ある日本の某首相が話し出すと周囲で新聞を読み始めたとか。システムとして素養を持っている人間をリーダーにする重要性を痛感したとあります。さらに、日本が核を絶対に持てない理由を4つの側面から議論を展開していますが、その他にも一般人の考えに及ばないところがてんこ盛りです。
 圧巻は、何といっても第4章の「湾岸危機」。副題は「日本の失敗、アメリカの傲慢」ですが、実際の日米省庁の動きなどを、実名をあげて見事に書き上げています。当時の政権で日本の立場はぐらつき、次章では「日本の安全保障のために必要なのは憲法改正の前に、まずきちんとした政治家なのだ」と断じています。
 「日本外交とは7割がアメリカといかにつきあうかで」決まるとのことで、日米関係が主軸で書かれていますが、沖縄や中東問題や、近年の中国、北朝鮮、ロシアについても正面からこの問題を取り上げ、日本外交全般についても論じています。最後に、若者へのメッセージを書き残したかったようですが、絶筆となってしまいました。命を懸けて真摯にこの本を上梓したことについて最大の敬意を払いたいと思った1冊です。

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2022年05月26日

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地政学の話が頭で考える上からの話とすれば、本書は下からの外務省や政府が何をどう考え表出したかを知る一冊。
日本人の死人は出してはいけない不文律の価値観には理解するも、外務省にいた身分でそれを辞めた背景がはっきり書かれておらず、手のひらを返したように同省の批判を盛り込む内容には、それまで自分がいたやんけ、と思ってしまうお粗末さも感じた。
ただし内容は肉厚、行動する外交官として将来を嘱望された日本の頭脳の真髄を感じた一冊。
また様々な方が仰る奥克彦さんの素晴らしさも(死後美化されているところもあると思うが)、揺るぎないものと感じた。

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2025年09月27日

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コロナ禍で亡くなった元外交官で、退官後も首相補佐官など各分野で活躍された岡本行夫氏の自伝。
外交の裏話など驚かされた。

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2023年02月23日

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まったくもって惜しい人を亡くした。

自伝。

真剣に日本の将来を憂い、考えていた人。

イラクで相棒だった外交官の死は岡本氏は本当にショックだったことがうかがい知れる。

ウクライナ問題、緊張する米中関係、中国、北朝鮮、ロシアと非友好国に囲まれた日本の革新的な問題や改善すべきことがあぶりだされる。

本書を読むと、憲法9条があれば日本は平和でいられると信じているお花畑政党がつくづく思考停止に陥っていることがよくわかる。

沖縄の革新政党も沖縄を食い物にして自分たちが肥えていることもわかる。

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2023年01月24日

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ネタバレ

日本政府自民党の事なかれ外交、野党の何でも反対への配慮や平和ボケの国民感情を是正しようとしない政治家、官僚、マスコミ。
まあこれはもう衰退するしかないよ。
遅ればせながら防衛費増の話が出ているけど、もはや手遅れ感が半端ない。
それを嘆いても仕方なく、個人としてどう生きて行くかを模索していくしかない。

作品紹介・あらすじ
外交の最前線に立ち続けた「日米同盟の巨人」が死の直前まで書き継いだ驚愕の手記。コロナ禍で命を落とした不世出の外交官は、秘録と呼ぶべき経験と日本の課題、そして真の脅威についてつぶさに書き遺していた。世界を巻き込んだ湾岸戦争、イラク戦争における外交の舞台裏。幻の普天間基地移設プラン――外務官僚の枠を超え、難題の真っ只中に自ら飛び込み続けた「特命外交官」による圧巻のノンフィクション。

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2023年01月05日

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