【感想・ネタバレ】オッサンの壁のレビュー

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Posted by ブクログ

男性優位社会で女性初の政治部長になった著者の、女性への偏見に折れずに乗り越えてきた仕事人生を語っている。同じ業界に身を置くものとして、共感せずにはいられなかった。女性の偏見を語ることで、めんどくさいと思われることから避けてきたが、きちんと向き合っておかしいことにはおかしいと指摘することの勇気と大切さを教えてもらった。でもメディアはこの時とほとんど進歩がないだろう。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ

著者は2017年に毎日新聞の政治部長を務め、
現在は論説委員のジャーナリストです。

いわゆる男女雇用均等法が施行された時期に
社会人として働き始めた世代の一人です。

その施行から約30年以上が経過しています
が、まだまだ男女間の性差は埋まったとは
言い難いのが現状です。

ましてや著者が間近で見てきた政治の世界
ではなおさらです。

新聞記者が書く文章だけあって、単なるボヤ
きだけでなく、非常に分かりやすく、
多くの声を拾い上げています。

「オッサンの壁」とは何か。オッサンでも
ない人も必読の一冊です。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

ジェンダーのこと、自分の理解が浅かったなと反省

自分はオッサンであり下駄を履かせてもらって今ここにいるという意識する必要があるな

壁を乗り越えるのではなく、壁を壊す

#オッサンの壁 #タラ本

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2023年01月22日

Posted by ブクログ

男性社会で男性同様の働き方を選び政治部長になった女性記者の確かな文章力による現代社会への提言。
「後は具体的に環境を変えるだけ」じゃあ、どう変えてオッサンの壁を壊すの?
残念なのは第3号被保険者に触れていなかったことだ。上野千鶴子氏のようにジェンダーを研究する学者や著者のような指導的立場にある女性が、第2号被保険者化を推進する男女雇用機会均等法と、一般的には専業主婦優遇の制度といわれる第3号被保険者制度(実際は「第3号被保険者に支えられて仕事に専念する第2号被保険者」が有利になる制度)が矛盾していることになぜ気づかないのだろう、と思っていた。だが、今回1点気づいたことがある。
著者も、あの上野千鶴子氏もみな社会人となった時点から男性と同じ労働条件で働いてきた人たちだ。つまり最初から男性と同じフィールドに立ち、同じゴールに向かうゲームの中での男女格差やオッサンの壁と戦ってきた女性たちなのだ。一般職や派遣社員という社会の入口から男性中心のフィールドから排除され別のフィールドで働いてきた女性たちとは異なるフィールドに所属して、一般職や派遣社員のフィールドの外部から、取材や調査という形で「観察」する視点でしか持ち合わせていないからなのではないか。
 著者は「オッサンの壁」にぶち当たってはいるけれど、けれど実はオッサンと同じフィールドに立っている。著者の「オッサンの壁」は「オッサンのフィールド内の壁」だけど、一般職とか派遣社員など多くの女性たちにとっての壁は「オッサンのフィールドの入り口の壁」なのだ。同じ女性がぶちあたる壁として「オッサンのフィールド内の壁」と「オッサンのフィールドの入り口の壁」をごっちゃにして議論しているから、問題の核心が見えてこないのではないか。気づいてしまえば、コロンブスの卵、なんだこんな当たり前のことだったのか!ときっと誰でも思うのに。
でも、私は気づいてしまった。
今、日本は自滅社会、持続不可能社会のただ中にいることに。だから、私が変える。オッサンのフィールドの内側と外側、双方の壁をぶち壊す。

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2022年08月17日

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冒頭に「経済成長のための女性活躍という視点が最優先で語られること」への違和感が書かれていて、ハッとした。知らずしらずに「オッサン」社会に同調している自分に気づく。国の成長に関わろうが関わるまいが、人権尊重や男女平等は社会政策として実現すべき課題だというのはその通りだと思った。

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2023年02月23日

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オッサンの壁とは「働く女性の壁」のこと。女性の生きづらさが紹介されている。著者の実体験から語られているので迫力がある。まさしく「オッサン」である我が身を顧みると、無神経極まりない人間なのだと気づかされる。
「女性が努力する必要はない。社会システムを変えるべき」は至言だと思う。

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2022年11月16日

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オッサンな世界に”同調”して生き延びてきた著者による、今だからこそ書ける主張は、わかりやすく、考えさせられる。ただ、何かを変えられるかどうかは未知数。

選択的夫婦別姓問題の現状など、男性目線ではスルーされがちな課題もきちんと論じられていて面白い。

毎日新聞に限らず、大手新聞社って、典型的なオッサン社風なイメージなので、ある意味、”告発”本なのかも。

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2022年08月19日

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毎日新聞で活躍する筆者。直面するオッサンの壁との戦いと未来。政治記者としての体験を基に語る。

総合職として毎日新聞に入社。政治記者としての苦労。特に永田町のオッサン社会。もちろん所属する新聞社においても女性に対する偏見は変わらない。

今でも女性の活躍への支障は多いが、ハラスメントの体験なんかを読むと時代は少しずつだが進んでいると思う。まだまだ十分ではないが。

特に筆者の体験を書いた前半部分、そのままドラマ化したら面白い題材のように思う。

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2022年07月11日

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毎日新聞で全国紙初の政治部長となった佐藤千矢子さんの著書。

最初の1-3章は、佐藤さんが自身の経験を中心にどういうところにオッサンの壁(ほぼ無意識に男性優位が構築され、刷り込まれている社会)があり、どういうところに苦労したかという視点が散りばめられている。当然のように存在するセクハラ事例も衝撃的。そんな中で、女性初という称号を嫌いながら、最後は、そうやって女性活躍を普通のものにしていく旗頭になろうと変貌していく。

また、性別を超えて、政治部記者という職業が何をして、日々どういう仕事をしているのかという実情が分かるのも本書の面白い点。

他方、4-5章は、政界への女性進出の課題を皮切りに著者の本件問題についての問題意識が述べられる。

読後感として、1-3章はとても面白かった。4-5章は中々読み進まず。前者は女性政治部記者という記者オリジナルの視点で書かれていたから、後者は新聞やネットでもよく見る主張だったからだろうか。或いは私がオッサン社会に馴染みすぎて違和感があったのか。はてさて。

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2022年06月26日

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なぜ、永田町と政治メディアにはオッサンが多いのか?幾多の「壁」に直面してきた政治記者が男性優位主義の本丸で考えた、日本社会への処方箋。

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2022年05月23日

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オッサンと呼ばれる習性を面白おかしく書いた本かと思ったが、著者自身の体験を通じて男性中心社会への波紋が投げられている。理屈ではわかっていても変わらない日本。固定観念が大きな壁となって立ちはだかっている。
本では取り上げられていないが、都立高校で男女で合格最低点が違っていた。多くの女子が自分より点数の悪い男子のために不合格になっていた。
教育における偏見だが、変えるべきパワーが働いてこなかった。天皇の皇位継承も棚上げされたままである。いろんな意味でジェンダーフリーの時代だが、長年にわたって染み付いてきた思い込みは一朝一夕には変えられないだろうし、老害とも言える人種が力を持っている政治からは期待ができない。女性平等が最も進んでいるアイスランドの女性は強い。賃金格差が判明した最近、職場で家庭でストを決行した。昔、ウーマンリブなる活動があったが、女性自身から変革を求めるうねりがでてくることが、最も効果的かな、と感じた。

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2023年10月26日

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オッサン社会にどっぷり浸かって生きてきて、明らかに時代は変わってきたと実感しているし、自らも男女問わない社会を作る一端を担っているとの意識であったが、独りよがりなんだと本書に気付かされた。確かに、まだまだだな。

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2023年09月10日

Posted by ブクログ

「オッサン」世界の新聞業界で実績を上げて来た筆者。
好感持てるのはあんまり大上段でなく、自分の身の回りと自分の感じたことをその範囲で書いていること。
 が、そもそも、「気に入らない」世界を「オッサン」と一括りにして、それは壊される「べき」壁だと規定してしまっていることが気に入らない。
 社会や伝統、文化、国家からの要請を否定して、個人の生き方のみを正義とするところが不愉快。
 オッサン世界のなかで生きづらかった男にも気を馳せてはくれるが、それも含めてオッサン社会だったのである。
 全否定される謂れはない。
 勿論、世代交代が進むにつれ、変わっていくとは思っているが。
 この手の本は、どうにも芯に納得できないものが残る。

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2022年09月23日

Posted by ブクログ

課題と解答が見えない時代だからこそ、多様な人々を生かせるリーダー、コミュニケーション能力の高いリーダー、チームをつくるのがうまいリーダーが求められる。

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2022年05月15日

Posted by ブクログ

 ・世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数(2021年)による日本の世界ランクは120位(ロシア、中国よりも下位)
 ・東京五輪組織委会長による女性蔑視発言や牛丼チェーン店役員による人権・ジェンダー上の問題発言など続発
 本書では、全国紙初の女性政治部長が、就活面接時の「お茶汲み対応」質問にはじまり、主に永田町の取材現場での男性優位の多様な実態を伝え、性的分業体制が構築された社会の中でどのように対応してきたかを解説。
 様々な場面において一定数の女性の参画が必須となり、参画できない理由があれば参画できるよう環境を変えることが現代の重要なリーダーの条件である。まずは、国会議員と女性管理職を25%以上にする目標を掲げて対策を行っていると思うが、なぜ日本だけ進まないのか世界から取り残された国にならないよう願いたい。

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2022年04月26日

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