【感想・ネタバレ】願わくは、鳩のごとくにのレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2011年02月11日

フジTV「北の国から」を二十数年にわたって演出してきた杉田成道氏。
57歳にして30歳年下の医学生と結婚しました。

倉本聰氏に「犯罪」と言われた年の差カップルは、二十年の付き合いがありました。
家族ぐるみの付き合いで、一緒にスキーによく行った友人の長女が、7歳のエリさんだったのです。

長じて銀行...続きを読む員となったエリさんは、父親より年上の杉田氏と結婚すると心に決めます。
数年前に妻を亡くし、その後は亡妻の母と同居する杉田氏の家に入り浸り、既成事実を作ろうとします。
勤めていた銀行を辞め、一年浪人して医学部を再受験したのには遠大な計画がありました。

「お父さんと出会わなければ、絶対こんなこと思わなかったな。私、結婚願望強かったし、普通の奥さんになりたかったし。絶対、そうなると信じていた。でもね、お父さんとじゃ成り立たないよね。自分がなんとかならなきゃ、無理だって思うのよね。また、そういう女じゃなきゃ、お父さんは興味持たないと思うのよね。それって、真実だと思う……。だから、ホント。感謝してます……」

結婚しても杉田氏は、近い将来退職し、収入の道が途絶える。そして、先に死ぬ。
医者になれば、経済的に自立できる。
自分は経済的にも、精神的にも、家族の支柱となって生きていかなければならないのだ。

「ちょうど医者になるころは、お父さんは年金生活ね。これで介護も十分ネ」

いつまでも煮え切らない態度を続ける杉田氏。柔軟なエリさんに押し切られた形で結婚しましたが、一男二女を授かり、遅れてきたイクメンとなります。

なんといっても、妻は多忙な医師ですから、定年を過ぎても役員待遇で演出家を続ける杉田氏は、おじいちゃんと間違えられながら保育園の送り迎えを担当します。

人生のクロージングを考える時期に、前妻との間の息子より若い妻を娶り、三人の子どもに恵まれる。
毎日がドラマのシーンのような生活です。
父は喘息気味の息子の苦しい呼吸を聞きながら、小さな紅葉のような手を握り、その耳元につぶやきます。

「俺が、お前のために美しい日本を作るんだよ。お前が悲しむことのないような、そんな世界を作ってやるんだよ。そのために俺は、あとわずかな時間を精いっぱい、生きるんだよ」

杉田家の家族が、とても愛おしくなりました。

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Posted by ブクログ 2018年12月31日

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年04月17日

さすが山田太一が薦めるだけあって良書。面白かった。
言わずとしれた”北の国から”の演出家。
60近くになって30歳年下の女性(自分の息子より若くてお嫁さんの両親よりも年上って)と結婚してそっから3人の子どもに恵まれるなんて、そりゃあ、連れてたらお孫さんって言うよね。
そのエピソードを面白く、ねずみの...続きを読む攻防は気味悪く面白おかしく、いとこの女性が変死した話しは感慨深く、(会津藩の
山川姓ここに途絶える)と亡妻の育ての母の生き方の立派さ。最期の死に方は胸をうったわ。自分から食事を断って自分の意思で逝ったこと。神々しく尊厳ある最期だったと医師にも言わしめたエピソードには泣けた。

森繁久弥、三木のり平、地井武男、いろんな人のいろんな面が読めて面白かった。

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Posted by ブクログ 2011年10月15日

鶴は連れ合いが死んでも再婚はしない。鳩は再婚はするが、つがいの間は決して離れない。願わくは・・・は、「北の国から」演出家である著者が、再婚を決めた時に思ったこと。もっと続きが見たかったなぁ、北の国からの・・。

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Posted by ブクログ 2011年04月14日

「北の国から」の演出家。50歳で妻をなくし、57歳で30歳年下の医学生と再婚、あれよあれよという間に3児の父になる・・。

妻は長男より年下、義父も彼より年下って、オモシロイですが、もう孫としか見られない幼児の世話もきちんとする。愛する家族のための苦労は、愉しさ喜びにもみえる。

綺羅星のような交友...続きを読む関係と育児・・。そんな生き方もあり!!

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Posted by ブクログ 2011年03月22日

親子ほども歳の離れた女性と結婚するなんて!
(新しい奥さんは、前妻との間の息子より若い)
まあ、お幸せなこと。
・・・と、思いながら読んでみたら、あ・・いや、大変なんですね。歳の離れた女性と結婚するのは。。。
まあ、いろんな困難やら苦悩やら、もちろん私が今まで知る由もなかった世界が描かれています。(...続きを読む小説じゃなくて事実ですが)
そして随所随所に、「北の国から」の裏話がちりばめられていて、嬉しくなったり、地井さんのエピソードではやっぱり号泣しちゃったり。
しかし、一番驚いたのは、苦悩しながらも困惑しながらも、子供3人!!!
そして、毎年作者が出したという年賀状の文面。
長いよ!!!年賀状にあんな長文!!!読まないよ!

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Posted by ブクログ 2011年07月16日

表紙に描かれた家系図がまず印象的だ。著者本人を中心に上へ伸びていくご先祖様には、歴史上の人物から著名な芸能人も、さらには怪しげな人物もいらっしゃる。ユニークなのは下に伸びていく先だ。著者自身の家族以外に、何と多くの芸能人たちの名前が記されている。著者は国民的ドラマ「北の国から」シリーズで知られたフジ...続きを読むテレビの名演出家であり、この本を執筆するきっかけとなった「年の差結婚」でも注目された人物でもある。 昨年の12月に刊行され話題となっていた作品で、すぐに飛びつくのはいかにもミーハーぽく敬遠していたのだが、先日たまたま毎日新聞でのインタビューで、さりげなく子育てするご本人の様子を拝見して気が変わった。(毎日新聞のウェブコラム「楽コレ!」のインタビュー。) さすがに名演出家と思える実に洒脱な文章で、世間的には恥とも犯罪とも呼ばれかねない30歳もの年齢差がある結婚生活を、そのなれ初めから現在まで赤裸々にそしてユーモラスに(人によって自嘲的と言うのかも)綴っている。何しろ結婚した当時、医学生であった奥様はまだ27歳になりたてで、ご本人は57歳だったのだ。(結婚後10年を経て、いまやお子様が3人(9歳、7歳、3歳)。還暦を過ぎての子育てに一生懸命だ。)最終章で明かされるこの物語誕生の経緯が泣かせる。

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Posted by ブクログ 2011年01月31日

タイトルの意味は第1章で判るが、鶴ではなく鳩。控えめなところがよろしい。映画「最後の忠臣蔵」が良くて、つい買って読んでみたが、国民ドラマ「北の国から」を撮り続けた著者だけに、日常とオーバーラップするドラマの情景が、ズルイよな~と思わせる。というか、そんな日常が、あのドラマのワンシーンに成ったのか、と...続きを読むいう逆読みも面白い。

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Posted by ブクログ 2011年01月12日

人生は何が起こるかわからない。だから、生きることは未知の冒険だ。この本は、仕事人としてのプライド、親の温かさが伝わってくる。

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