あらすじ
並はずれた守銭奴で知られるスクルージは、クリスマス・イヴにかつての盟友で亡きマーリーの亡霊と対面する。マーリーの予言通りに3人の精霊に導かれて、自らの辛い過去と対面し、クリスマスを祝う、貧しく清らかな人々の姿を見せられる。そして最後に自分の未来を知ることに――。話題の映画原作を古典新訳で!【光文社古典新訳文庫】
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Posted by ブクログ
感動の一作。毎年クリスマスに読み返したい。
吝嗇家で周囲と馴染まない老スクルージが、3人の精霊と過去・現在・未来の自分の姿を見て、改心する物語。
商売にのめり込むうちに、暖かい心を失ったと恋人に指摘されるシーンが特に印象に残った。
未来のスクルージの末路には、現代の孤独死問題を重ねずにはいられなかった。
利他の素晴らしさを教えてくれる一冊。
Posted by ブクログ
『クリスマスの精霊に導かれし孤独な守銭奴』
恥ずかしながら、初読みデス… クリスマスのことなど気にもとめない守銭奴スクルージが、クリスマスの精霊とともに、身近な人達のクリスマスの様子を体験し、本来の姿を取り戻していく。
Posted by ブクログ
クリスマスが近くなったから読んだわけではありません。
たまたま、この本をすでに抽出済み。
一人の欲の塊で誰からも好かれぬ男が
彼とともに仕事をしていた男の霊の警告により
だんだんと人としての心を
取り戻していく物語。
無論、強烈なのは
最後の精霊の出てくる物語でしょう。
現実にこれは実生活で体験あります。
亡くなったのは身内ではないですが、
「さっさといなくなってよかったわ」
と思われるような人間でした。
本当、こう思われたらおしまいです。
男の以前のようになるまえに、
どこかで気づかないと…
Posted by ブクログ
クリスマスを迎えた1830年代のイギリスが舞台。守銭奴の商売人スクルージは7年前に死んだ相棒マーレイの霊と出会う。生前キリスト教徒としての善行を積めなかったことを嘆くマーレイはこのあと3人のクリスマスの精霊が訪ねてくると告げる。クリスマスの精霊はスクルージに過去・現在・未来を見せる。そこで自分の過去、貧困にあえぐ中クリスマスを楽しむ部下、上限関係なく無礼講で楽しむ商売人、未来で自分が死んだあとに衣服が盗まれ誰もたずねるものも憐れむものもないままに放置される姿を見せられ、スクルージは改心する。
日本昔話なみの教訓話でかなりの説教臭さを覚える。クリスマス・キャロルはクリスマスを代表する作品だときいていたが、あまりにも教訓に舵を取っている。説教臭さがひどい。時代を考えるとまあ仕方ないかというところ。