【感想・ネタバレ】定年入門 イキイキしなくちゃダメですかのレビュー

あらすじ

組織で働く人には必ずおとずれる「定年」。だが、超高齢化社会を迎え、「一億総活躍社会」が標榜される現在、その制度が揺らぎ始めている。定年後の働き方、シニアの起業など、生涯現役を促す本が数多く出版され、ベストセラーとなったものもある。人はいつまで働けばいいのか? みんなそんなにずっと働き続けたいのか? リタイアした人は誰もが趣味や生きがいのある充実した生活を本当に送っているのだろうか? 独特の視点で日常や常識に新たな光をあてるノンフィクション作家が、定年後の人生を歩んでいる人々に取材、したリアルな「定年本」が登場! withコロナ社会で変化を余儀なくされる「定年のあり方」にも迫ります!

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Posted by ブクログ

いろんな普通の一般人の定年後の過ごし方について、ちょっとしたミニドキュメンタリーの集まりみたいな構成になっている。当たり前かもしれないが、いろんな人がいて、いろんな考え方、感じ方がある。ゆるい分類と、最後まで行っても特に結論がないのがいいと思った。

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2021年01月25日

Posted by ブクログ

様々な立場の方にインタビューされているので定年というかそれぞれの人生が垣間見れるのが面白い。基本的には空白の時間も趣味や仕事で埋めようしているようにも思える。
それにしても暇がどうだとか言えるのは羨ましい。多分氷河期世代辺りからはそんな贅沢な悩みのある老後は難しいだろうから。

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

会社員であれば誰しも、いつかは「定年退職」を迎える。かくいう私もあと数年で定年退職になるが、定年退職後のプランはまだ何となくぼんやりとしている感じだ。

私が入社したのは昭和の最後の頃で、携帯電話どころかパソコンもワープロも無く、ようやくコンビニが街に建ち始めた頃だった。その当時に定年退職になる方は「第二の人生をのんびり過ごす」という方が多くて、好きな趣味に没頭したりボランティア活動にいそしんだりされる方が多かったような気がする。40年ほど前の話だ。

現在では定年後に再就職するのが当たり前の時代になり、企業に対しても来月2021年4月からは定年が65才まで引き上げられ70才までの雇用が努力義務となる。希望すればかなりの年令まで働くことの出来る世の中になっていくので、定年後の「のんびりと余生を過ごす」という生き方はいまや過去の遺物となっているのかもしれない。


超高齢化社会を迎えた日本では、医療費問題や年金問題を含めて、高齢者がどのように社会に貢献していくか、どうすれば健康な毎日を過ごせるかが社会的な課題となっている。そのため、定年退職後の生活や健康に関する書籍も数多く出版されている。

高橋秀実さんが書かれた「定年入門: イキイキしなくちゃダメですか 」もその一冊で、フリーライターの高橋さんが企業を定年退職になった方々のインタビューをまとめた一冊だ。

この手の書籍では充実した定年退職後の生活を指南するものや、定年退職後の起業に関するものなど「退職後の生き生きとした生活」を促す内容が多い。しかし、今回ご紹介する一冊はそれらとかなり趣が替わっており、「生き生きとしていない方々」が登場する。実際のインタビューを元にしているだけに、退職後の様子がリアルに伝わってくる一冊だ。

退職したあとに手帳のスケジュールを埋めるために新たな趣味を始めた方や、奥様が働いているので家事に専念する方など、決して生き生きとはしていない方々が数多く登場する。中には、時間をもて余して毎日をどう過ごせば良いか途方にくれている方や、定年退職後に充実した生活を送っているもののそこに何となく空虚感が漂う方などもいて色々と考えさせられる。

この一冊は定年退職後の生活をどのように過ごせば良いかという指南本ではなく、定年退職した人のうち“生き生きとしていない人”がどのように過ごしているかを書いたドキュメンタリーなのだろう。それを知ることによって「こういう人も多々いるんだ」と安心するか「自分はこうなりたくないな」と思うかは読んだ人次第だが、そういったことを投げかけるという意味では、今までの定年退職に関する書籍とは若干異なったインパクトを与えてくれる一冊だろう。

要は、進むも停まるも本人次第ということだろうか。

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2021年05月04日

Posted by ブクログ

サブタイトルに「イキイキしなくちゃダメですか」とあるので、イキイキしない定年後もよいではないか! という著者の主張が展開されるのかと思いきや、さにあらず。著者がインタビューを試みたいずれの人たちも十分にイキイキしているように見えました。

自分にとってはまだ少し先のことですが、こんな風にアクティブにいけるだろうか、やっぱ仕事もなくなってお金にも困ってますます引きこもる悪循環になるのではないか、とネガティブな想像ばかり膨らんでしまいます。

とはいえ、様々な人たちの定年後を垣間見ることができる点では、この本の内容は興味深いものでした。”入門”とありますが、定年後の生活に対する初歩的なルールがわかるわけでもなく、これといった結論が提示されているわけでもないので、ひたすらゆる~く読み進め、こんな人もいるのね、ぐらいに思っておくのが良いのだと思います。

心穏やかに生きるには、人と比べないこと、ですね。

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2021年03月17日

Posted by ブクログ

本は悪くない
ただ、読み終えてふと思うに、来るべき自分の夢のない定年後が悲しい。
定年後も、収入のためでない仕事をやりがいとしていきるなんてやだー、と思ってもやってしまうのが昭和脳の日本人の姿なのか。

健康以外は、今日行くところがある・今日用がある(きょういく・きょうよう)とはよく言ったもので、結局人生それにつきるような気がしてくる。

パパ活、ママ活から、ジジ活、ババ活へのマッチングサービスの需要は大きい。

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2024年03月07日

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