あらすじ
[なぜ心の静寂が大切か?]
古代インドのスートラは、現存する最古のスピリチュアルな教えですが、本書は、その現代版リバイバルとみなしていただいていいでしょう。
スートラは、観念的な装飾を最小限に抑え、格言のスタイルをとった、パワフルな真実の書です。
また、ヴェーダとウパニシャドも、ブッダの言葉が、スートラの形で記された、古代の神聖な教えです。
聖書中に見られるイエスのたと譬え話や言葉もしかり。それらも、古代中国の叡智の結晶である道徳経の深遠な教えと同様、スートラと教えを兼ね備えています。
スートラの利点はなんといってもその簡潔さにあります。
それは、必要最低限しか思考を要しません。スートラの場合、「そこに書かれていること」よりも、「そこに書かれていないこと」つまりは、それが指し示すもののほうが、はるかに重要なのです。
本書は、読了後本棚にしまってしまわずに、ぜひ折にふれてひもといてください。
この本を生きてください。
なによりも大切なことは、本を休ませてください。
言い換えるなら、読んでいる時間よりも、それをあたためること、いわば「熟成」させることに時間をかけるのです。
前二作とは、作風もアプローチも違うが、心に染み入る教えの深さと静謐さが、感動を呼ぶ作品。
話題になること必然!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
・心に浮かぶ思考を、あまり真剣に受け止めないこと
→これは覚えておきたい。思考に占領されないように。過去に行ったり未来に行ったり、今ここにいれない時は
たいてい思考に支配されているなぁ
・「知らないでいること」に心地よさを覚えてください。そうすることによって、思考を超越することができます。→知らないでいる状態をなんとかしたい、知りたい、という知的好奇心が私の原動力と思っていた。
ただの思考優位にするための、言い訳だったのかな。
知らない心地よさ、これは私の中になかった感覚だ。
・人間を不幸にしているのは他でもない自分自身の思考。出来事に対する解釈、自分に話聞かせている「わたしの物語」
Posted by ブクログ
マインドフルネスとか現代社会におけるメンタルの持ち方、みたいな本は数多あるけれど、結局2006年に刊行されているこの本と書いていることと同じ。心がざわついているときに、都度本棚から取り出して読みたい本。
Posted by ブクログ
一気に読む本ではなく、手元に置いておいて、ふと思い出すたびにくり返し開きたい本。
このタイミングで読むことが必要だったんだなとしみじみ思いながら読んだ。
「抵抗しても無駄」なんて、潔すぎて笑ってしまうほど、気持ちいい言葉だ。
Posted by ブクログ
今まで読んだ中で、最もわかりやすく、さとりを具体的にさししめしてくれた本です。やさしい言葉で書かれているが、「静寂」も「本当の自分」も、贈りものとして与えられるのだと思う。クリシュナムルティは、同じことを表現しているが、このように具体的に語らなかった。実際の「静寂」は、どちらも絶望的にむずかしい。
Posted by ブクログ
「今、ここ」
すべては、この言葉に、集約される。
文章と、その行間に、ただ存在する、「スペース(空間)」自体が、読者を、「静寂」へ導く力を持つ、という、まさに、「本をこえた本」。
ずっと前に、幾度となく、伺っていた、「而今(じこん・にこん)」という「ことば」が、指し示す「ありかた」を、海外の方の本から、教えて頂くことになるとは、思ってもみなかった。
原題は、"Stillness Speaks"で、『沈黙は語る』。
いま、
ここに、
たちかえる、
みちを、
しめす、
静寂の書。
Posted by ブクログ
エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生は‥‥(The Power of Now)』を読んだものにとっては、そのエッセンスを簡潔な言葉の数々によってもう一度確認でき、さらにきっと新しい発見ももたらしてくれるだろう。 エックハルト・トールの本を始めて手に取る人にとっては、読みやすく分かりやすい言葉の数々が、思考のない静寂の中にこそ真理があるというメッセージを力強く伝えてくれるだろう。そして、『さとりをひらくと(Power of Now)』もぜひ読んでみたいと思うに違いない。ヴィパッサナー瞑想を実践するものにとっても読む価値のある本だと思う。
『叡智は、思考による産物ではありません。人や物事といった対象に、意識を100パーセント集中させるというシンプルな行動を通して湧き上がってくるのが、叡智であり、「深遠な知」です。意識を対象に集中させるという行動は、原初の知恵であり、「大いなる意識」そのものです。それは、観念的な思考がつくる壁を取り除き、「なにものも単独では存在しえない」という認識に、あなたを目覚めさせます。それは、観察者と非観察者を、統一の場において、一つにつなぎとめます。それは、分離の傷を癒すのです。』
Posted by ブクログ
発売当初は本屋の店頭でふと手にとって、メッセージを求めたりしていた本(^^ゞ
本屋で見かけることが少なくなった矢先に人のブログで紹介されているのを見て、ど〜しても気になって購入。
やっぱいいわコレ( ̄▽ ̄*
Posted by ブクログ
『The Power of Now:さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』の著者・エックハルト・トール氏の本。
原題の『Stillness Speaks(沈黙は語る)』そのままのタイトルの方がよかったのじゃないか、と個人的には思っていますが、あさりみちこさんの訳は全般的にこなれていて読みやすかったです。
“読んでいる時間よりも、本を温めること、いわば「熟成させること」に時間をかける”よう、エックハルト氏は前書きで薦めています。
今まで読んだ精神世界の本と比較して特に目新しい事柄が書かれていたわけではないのですが、「思考の夢から目覚めるということ」、「いま、この瞬間」の意味、といった的確な表現で“静止”の大切さを繰り返し説いているのは、今まで学んだことの確認を行う上でもとても役に立ちました。
「思考していない純粋な意識状態に至る」というのはなかなか難しいことではありますが、言葉をあやつり思考の波におぼれている限り、私たちは集合意識の外に出て自由を感じることは出来ないのだ、と再認識。
“「知らないでいること」に心地良さを覚えてください。”という言葉にどきっとしたりして・・・。
常に結論を出そう、解釈しようとする「思考」にともすればもてあそばれ気味な我が身を振り返り、「いまに在る」ことを存分に味わいたいと“静止”を実践中です。
Posted by ブクログ
行間が広く文字数少なめなのに、言語化しづらいことを綴っているスピリチュアル書
文章の一部が一ページに繰り返されていて、ページ稼ぎのような、夢の中でのリフレインのような感じをうける
相変わらず、瞑想?についての良い解説で、著者の他の本よりもイントロダクション的語り口の文章で読み易い。
Posted by ブクログ
何かがつらくてたまらない時、そのつらさを癒してくれる本。教えが本質的であり、なによりも、シンプルであるのがよいです。
考え方は仏教をベースにしてあるように思えるのですが、仏教の場合は教えが細かくて、これを守るのは大変だと思ってしまう。また、現代にそぐわないところもある。
でも、エックハルトが勧めるように「今に集中する」だけなら、それだけでいいのなら、納得がいくし、私にもできる!って思える。
私のこの「心の痛み」がなんなのか(ペインボディ、と彼がいう、自分自身の価値観の反映)が分かり、それを退治することができます。
読んで半年経ちましたが、彼の価値観が私の中に浸透することで、私はすごく生きれるようになった気がします。