あらすじ
大学ラグビーのある試合で、悲劇は起こった。
タックルをされた者は頚椎損傷で半身付随に、タックルをした者は生存率50%の肺ガンに————。
涙なくしては読めない、感動の実話!
プロローグ
第1章 魂をこめたタックル 2017年
京都産業大学ラグビー部の「栄養合宿」
近畿大学ラグビー部の「決起集会」
関西大学リーグ最終節・京都産業大学対近畿大学
運命のタックル
非情の宣告
突然襲ってきた病魔
第2章 二人のラグビー少年 1996年―2017年
正義感あふれる男
生まれながらのキャプテン気質
タックルで認められた男
高校3年生で全国大会優勝
二人の合言葉
第3章 絶望との戦い 2017年―2018年
天井しか見えない
生存率50%
マサヤに送った一通のLINE
失神との闘い
マサヤに届いた驚きの知らせ
チームメートに送ったビデオメッセージ
甥っ子と恩師の力を支えに
病院からの「卒業検定」
京産大ラグビー部の名監督
地獄の抗がん剤治療
仲間の思いが詰まった千羽鶴
友情のバリカン
第4章 復活の日を夢見て 2018年―2019年
抗がん剤治療、再び
涙の卒部式
足よ言うことを聞いてくれ
思わぬ人からの励ましのメッセージ
人生を賭けた大手術
目標は免許取得と大学復帰
夏のドライブデート
「でんぼの神さん」へのお百度参り
ついに帰ってきた
夢にまでみた再契約
それぞれのリスタート
第5章 新たな敵、コロナにも負けず 2019年―2021年
恩師のラストシーズン
200人の学生を前にして
1年半ぶりのタックル
シーズン終了、そして就職
小さい仲間に力をもらう
あの場所で再出発
公式戦デビューを目指して
車いすラグビーへの挑戦
エピローグ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
田中選手のリーグワンでの最初で最後の試合の後にこの本を知って読んだ。こんな事が本当に起こるのかと驚きながら、大怪我と大病を乗り越えていく2人に心が震えた。
Posted by ブクログ
タックルをした相手が頚椎損傷で直後は胸から下が不随になるかという大怪我をし、タックルをした本人は直後にがんが判明するという、偶然のめぐりあわせに遭遇した二人の物語。
ラグビーに怪我はつきものとはいえ、ここまでの大怪我は起こってほしくない。本人の人並み外れた努力があり、車椅子中心の生活ではあるものの、松葉杖を使って歩けるようになるまでに回復したのは本当によかった。
人生を変えるような大怪我をさせたにも関わらず、後腐れなく付き合うことができ、むしろ関係が深まるというのはラグビーの良さだと思う。もちろん怪我がないに越したことはないが・・・
がんになってしまった田中伸弥選手については三菱重工ダイアボアーズでの引退試合をテレビで観戦したのでその後の状態が気になっている。