【感想・ネタバレ】ソニー最後の異端 近藤哲二郎とA3研究所のレビュー

あらすじ

不遇の天才かつ変人研究者、近藤哲二郎。彼は、なぜ、標準放送で送られてきた映像を、ハイビジョンクラスの高品位映像に置き換える新技術を開発できたのか? ーー話しても分からない人間には何も話さない、相手がたとえ役員であっても。ソニー随一の特許数を持ちながら、その性格ゆえ、開発した技術は1件も商品化されない、という不遇にあった近藤哲二郎が、一転して、「WEGA(ベガ)」「BRAVIA(ブラビア)」を成功に導く、デジタル高画質技術「DRC」を誕生させるまで。傑作ノンフィクション。
ーー取り寄せた特許のリストを1頁目から丹念に目を通していくうちに、出井(いでい)はひとりの研究者の名前に目を止めた。彼の保有する出願及び登録特許数が400件近くもあり、他を圧倒する数だったからである。(中略)そのうえさらに出井が驚かされたのは、そのうち商品化されたものが1件もなかったことである。「これは、いったい全体、どういうことなのか……」――本文より

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Posted by ブクログ

ハイビジョンを越えるテレビに注目が集まり、近藤さんのICC研究所とシャープの関係が去年話題になりました。

本書は、ソニーの近藤さんのソニーに入社するところやDRCを製品化する事業について述べられています。また、ソニーのテレビの歴史についても述べられていました。

とても個性的で寡黙な近藤さんが周囲と違い浮いていたが、偉い方々に一目置かれており、DRCの製品化を進める様子が、紆余曲折しており、興味が持ちました。

本書を読んで感じたのは、目先の利益や売上にこだわらず、本書の特命や徒弟制度のような長期的スパンで技術者を育てることが今の日本で必要だと感じました。

また、近藤さんのいう「自己否定」し続けることで技術を常に進歩させる考え方に共感しまし、互いに議論をぶつける「共振会議」の話はその通りだと感じ、自分も「共振会議」ができる環境を作りたいと思います。

だれにも負けないと思っているが、なかなか上司に認められない方や技術者の方にお勧めします。

0
2012年02月05日

Posted by ブクログ

読み中。
ていうかなかなか読み終わらないうちに
違う本を読み始めてしまう。
パターンとしては読み終わらないまま
積んでしまうパターン。
ビジネス書とノンフィクションの中間くらいの
読み物。
「誰もやらないことをやる」「成功にしがみ
ついた時点でそのビジネスモデルは終わっている」
みたいなコト?
個人的にはソニーは嫌い。ブランドと意匠に
おぼれて本質を見失ったメーカー、舐めた
顧客対応をするところだから。でも最近は少し良くなってきたのかな?

0
2009年10月04日

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