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Posted by ブクログ
大久保利通がどのような人物だったかをインタビュー形式で当時を知る人々へ取材した内容をまとめた本。
大久保利通がなにをしたか、ではなく、どのような人物だったのかが、この本から想像出来、非常に面白い。
この本を読んでわかるのは、「非常に無口」「怖い(喋らない上、威風もあるので、たちが悪い)」「西郷隆盛との関係は凡人には想像できない程、強いもの」といった点だ。そんな中に家族とのふれあいなど、微笑ましいエピソードもある。勿論、亡くなった偉人、しかもその周辺の人々なので、そんな悪いことが書かれることはない。が、実は禿を気にしていたなどといった本人知ったら怒るんじゃないかしら、という細かい話まで満載。
木戸孝允との違い、木戸孝允は議論しながら自分の方針を織り交ぜるに対して、大久保は承認したら口を出さず、ただ責任を取る、という手法。非常に興味深く、どちらが優れているというわけでもないが、性格なのだなと思う
西郷隆盛のことを分かるのは自分だけ、という言葉を子供に残し、それを文章にするつもりだったが、暗殺されてしまった。それを語る次男の姿が目に浮かぶ