あらすじ
私立探偵・桜井薫の元に現れた依頼人、三上恭一郎は美貌と知性を兼ね備えた敏腕弁護士。日本~香港をまたにかけたスリリングでオイシイ、ラブ・アヴァンギャルド! 雑誌掲載時に好評を博した作品がついに文庫になって登場! 書き下ろしは隠れ家的温泉宿での一泊旅行。
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Posted by ブクログ
下町のしがない探偵さんと、
ピカピカエリートの弁護士。
アクションサスペンスとして楽しみながら、
ツンだけど色っぽい受けに翻弄されるたくましい攻め(笑)
徐々に甘くなってくふたりの関係も楽しめて、
満足の一冊。
キュン3 p2
Posted by ブクログ
アメリカ帰りの桜井薫は、私立探偵事務所を経営する二十六歳。
しかし、コネも何もない薫の事務所はいつも閑古鳥が鳴いていた。
そこに突如現れたのは、秀麗な顔立ちに端整な身なりの恐ろしく似合う弁護士・三上恭一郎。
彼は、薫の事務所の1階に入ってる花屋の店員・薫が密かに想いを寄せる相手の「兄」だという。
おまけに、彼が攫われた……と聞き。
薫は、恭一郎の依頼で、彼の救出に向かうが……。
そんな感じで、二人の出会いは始まって。
でも、なんだか、その依頼をする恭一郎の態度が出来すぎていて、裏があるように感じてしょうがなかったんですが……。
やっぱり、ちゃんと裏はあって。
恭一郎は最初から、薫目当てだったんですよね。
そんなわけで、単純で素直な薫は、自分の気持ちに気付かないまま、あっさりと恭一郎の手の中に落ちてしまう……
作者さん、いわく。
薫は、「運命に翻弄される攻め」らしいんです……まぁ、されてるような気はしますが。
ちょっと、恭一郎が中途半端かなー……。
割と、作者さんとしてはクール……といえば、クールなんだけど、その割に感情が見え見えのところもあるし……。
というよりも、恭一郎が薫のこと、好きな割に、割と寛容なんですよね。まぁ、最後には自分のところに戻ってくるようにし向けているから、「余裕」ってやつなのかもしれませんが。
個人的には、もうちょっと恭一郎が「嫉妬」してくれて、いらいらしたり、つんけんしてくれた方がもっと面白かったかなー……と、思います。