あらすじ
春はニシン、ヤマワサビ。夏はウニ、ジャガイモ。秋はサケ、新米。冬はカニ、タラ。そして通年でジンギスカン、ラーメン……。北海道は、日本ばかりか世界でも有数の「食の王国」である。海・川・湖の幸、広大な大地の幸に恵まれ、食材本来の良さを生かした料理の数々は、私たちを魅了してやまない。無類の食いしん坊を自認し、北海道中を長年食べ歩いた発酵学の第一人者による、垂涎のうまいもの尽くしエッセイ。
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Posted by ブクログ
北海道の四季に合わせて、味わうべき海の幸陸の幸の数々を、調理法と共に紹介する。
垂涎の食事風景と共に。
最終章「おらが道民の味自慢」では、ジンギスカン、小麦王国のうどんとパン、チーズ、ワイン、豚丼、ラーメン、炉端焼きを解説する。
旅の前には、再読必須。
Posted by ブクログ
北海道は食の宝庫。
魚介に農産物に畜産と。
しかし、道民でもここで取り上げられているものすべてを食したことはなかなかないのでは?
地域によっても食べれるもの食べれないものありますから。
それにしてもいいものたくさん食べてますね著者は。
Posted by ブクログ
とにかく読んでるとお腹が空いて困る。ほんとに困る。そんな本でした。北海道ってすごい。できるだけ多く体験、というか、味わいたい。料理ができたら最高なんですけどねー。
Posted by ブクログ
<目次>
第1部 春の味覚
第1章 海が魚を背負ってくる
第2章 大地に萌える味
第3章 春の料理は心をくすぐる
第2部 夏の味覚
第4章 銀鱗飛び交う北の海
第5章 太陽と土と水の申し子たち
第6章 夏の料理は心を躍らす
第3部 秋の味覚
第7章 豊饒の海に銀鱗が躍る
第8章 豊饒なる大地からの贈りもの
第9章 空きの料理は心に残る
第4部 冬の味覚
第10章 凍れる海に魚介が肥える
第11章 越冬野菜と保存食の知恵
第12章 冬の料理は心を温める
第5部 通年の味覚
第13章 おらが道民の味自慢
<内容>
発酵食品のプロで、世界各地の料理を食べ歩き、ゲテモノ食いでも著名な著者の、北海道の食材と料理を紹介した本。「なんで北海道か?」と思うと、北海道の農政部アドバイサーとなり、その後大学定年退職して北海道の漁業卸の研究を担われ、東京と北海道の二股生活をしているからだ。
食のプロらしく、食べ物(料理)の描写はすごい。美味そうな書きっぷりである(ちょっとオーバーな気がするが)。具体的な店も数々登場するので、大丈夫かな?と思ったりもする。いずれ機会があれば、こうした店を覗いてみたいと思う。
Posted by ブクログ
北海道の食材について幅広く知る事ができる。
著者の文体は好みが分かれるかもしれない。
食材が採れる環境や食材自体の特徴の記述は的確で興味深い。
ただ、食事の際の音を文字化してしまうと、その表現に対する好き嫌いの感情が発生してしまう。その点が個人的に残念だった。