あらすじ
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●システム開発に必要とされるドキュメント
企業や組織のシステム開発では、設計書の取りまとめなどの工程が大切です。また、システム運用の段階でも、手順をドキュメント化して属人的な部分を排除していくことが求められます。本書は「組織でシステムを作る」ことを前提に、そのために必要とされる設計書の書き方とその運用の手順を解説していきます。
●システム開発の流れをを易しく解説
本書では、「そもそもシステム開発の成功とはなにか」、「なぜドキュメントが必要なのか」という根本的な部分から説明を始めます。さらに、データ中心設計の基本から、ソフトウェア設計書、画面レイアウト、モジュール化、非機能要件(パフォーマンスやユーザビリティ)の定義などを開発の流れに沿って説明します。最終的には構成管理、セキュリティ、バックアップなどの運用についてのドキュメント化、組織化もフォローします。
本書を読むことで、プログラミングだけではない、実用的なシステムを組織として開発するための知識を得ることができます。
●クラウド・アジャイルなどの新要素もフォロー
また、本書は、クラウドの利用やアジャイル開発など、新しい要素をどのように取り込んでいくかという点も見据えて執筆されています。これらを含めた、現代におけるシステム構築の現実的な解法を知ることができるのが本書です。
本書は、インプレスの技術メディアThink ITのWeb連載記事「令和時代のシステム開発では、どのような設計書を書くべきか」を書籍化したものです。書籍化にあたって、大幅に加筆・修正をしました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
システム開発にまつわるドキュメントの種類や、作成する意義、具体的なプラクティスについて、さらりと学べる良書だった。
IT業界に入った当初の私は、システム開発にまつわる各種ドキュメントは、「作るのが面倒なもの」くらいに捉えていた。
だが、システム開発や、社内のちょっとした自動化プロジェクトに関わるうちに、その過程や完了に至る部分で、何らかの形で情報整理されている方が捗ることを体感し、それらがシステム開発の管理ドキュメントや設計ドキュメントなのだと理解した。(そりゃそうだ、と思う方もいるかもですが、実際のところ「なぜこれを作るか?」まで意識して取り組めている業界人は多くない気もします)
本書ではそれらのドキュメントがどんなもので、なんのために作るか、そしてそれらを標準化した著者の会社が持つツールの説明がなされる。(自社ツールが登場するが、CMよりは便宜上そうなったくらいの印象で嫌悪感はない)
システム関連のドキュメントにまつわる書籍は、表面的な定義説明が多くなるイメージもあるが、本書は著者の経験・感覚を切り出したコラムもあり知識イメージが掴みやすかった。
備忘メモ
・設計書を作成する目的
・データ中心設計、プロセス中心設計
・One Fact, One Place
・モジュール分割
・CRUD図
Posted by ブクログ
システム設計におけるドキュメント体系という基本的かつ重要な内容であり、よくまとまっていると思う。
内容の方向性は良かったが、入門者向けの導入という感じで、もう少し深掘りだったり取り扱うドキュメントの幅が欲しいと個人的には感じた。