あらすじ
人間の体は1,000種類以上の腸内細菌に支配されていると言われています。しかも、健康な人の腸内細菌パターンは、住むところ・年齢・性別で大きく変わること、健康長寿なお年寄りの腸内には「長寿菌」が存在することがわかってきました。本書では、心身ともに健康で、病に負けない腸内環境を作るための食習慣、生活習慣を詳細に紹介。免疫力の向上はもちろん、肥満、うつ、認知症、生活習慣病の改善など、万病を退散させ、新型コロナウイルス対策にも有効な腸内細菌の最新知識を凝縮!
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Posted by ブクログ
腸と脳は、血管や自律神経を通して体内の調整をしている。
つまり、腸内細菌の善し悪しが、脳機能の向上に関係する。
腸内を悪玉菌ではなく、善玉菌の割合を多くすること。善玉菌は主に、ビフィズス菌と酪酸菌からなり、弱酸性の環境づくりをすることで善玉菌が体内に存在し続けることができる。
むしろアルカリ性だと、悪玉菌が多く繁殖する。
本の中で、最も気になった内容は、
「肉は悪玉菌を増やす」ということ。
これは、肉に含まれる動物性脂肪を取り入れると、胆汁という消化液が、脂肪を分解し栄養分にする。胆汁は仕事を終えると、肝臓に戻り、胆のうに貯蔵される。しかし、過剰に取りすぎると、胆汁が多く分泌され、この循環からもれた胆汁の一部が大腸に流れ、腸内の悪玉菌と合わさり、「二次胆汁酸」という発癌物質が生まれる。
つまり、動物性脂肪の肉をとりすぎると、大腸がんを発症しやすくなるということである。
肉が好きな人は、肉の量の三倍の野菜(食物繊維)を食べればいい。このようにすれば、「二次胆汁酸」を生み出すことは無い。