あらすじ
よく見られる心の病について、なぜその病気・症状が改善しないのか考えられる理由を広く検討し、その原因・病気・症状ごとに、よりよい対処方法を一般の方向けにアドバイスする書籍です。改善しない理由を探ることから治癒への希望に結び付けることが狙いです。治りにくい理由として、診断の問題、治療方針の違い、投薬の違い、他の療法を考慮すべき、患者サイドの問題、併存する別の病気などが考えられます。どの病気であるにせよ、主治医との信頼関係を築くことが最重要となります。患者サイドも確かな知識を持って医療側と良いコミュニケーションを保つことが改善への道を開きます。
〔取り上げる病名〕統合失調症とその関連障害、うつ病、双極性障害、不安障害などのストレス性障害、摂食障害、パーソナリティ障害、各種の発達障害など。
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Posted by ブクログ
今まで読んできた精神科関連の本は病気の解説がメインだったけど、この本は一味違う印象だった。
主治医との関わりが精神疾患の治療においていかに大切か再認識できた。
主治医に全てお任せするのではなく、患者側も自身の病気についての勉強や理解を深めることで、良い治療に繋がる。
精神科は身体的な病気以上に主治医との相性が大切だか、なかなか相性の合う医師を見つけることは難しい。ドクターショッピングもなかなか良い治療には繋がらない。
お互いに完璧ではない人間同士なので、どこかで折り合いをつけ、思い切って心を開いてみることが良い治療への一歩になるのかもしれない。