あらすじ
半導体を製造するための装置を製造する「半導体製造装置」メーカーは国際競争力が高く,日系メーカーの世界シェアは30%前後で推移しています。また,コロナ禍や地政学上の問題もあり,国を挙げて半導体産業全体を支援する動きが強まっています。 本書は,半導体業界及び半導体製造装置業界にスポットを当てた書籍です。この業界はサラリーが高く,かつ将来性も有望な人気の業界です。半導体製造の仕組みから,業界の働き方まで,さまざまな視点で業界を解説した画期的な書籍です。
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Posted by ブクログ
夏休み読書。
半導体の基礎知識なくても、半導体とは?という基本から入っていける。半導体、製造装置、市場、技術を浅く広く知る入門として、読んで良かった。
半導体そのものより、半導体装置メーカーの方がフィーチャーされている印象。装置と言っても、エッチング、研磨、洗浄、多岐に、しかも高技術に渡るので、全体像の把握には良い学習ができた。
半導体業界のスピードは早い。2022年発行の書ですが、紹介されている東京精密日野工場は2024年土地譲渡された…
Posted by ブクログ
初学者にとっては非常に分かりやすく、また全体を俯瞰できる本でした。半導体の世界は日進月歩ですが、基礎の部分として十分な知識がついたと思います。半分が図解や写真で、全体がフルカラーなのも読みやすく感じました。
Posted by ブクログ
半導体業界の入門書です。
半導体製造のプロセスや製造装置業界の事が理解できます。
これは今後の株式投資にきっと役立つ。
しかし、半導体に関する記載は少ないです。
CPU、GPU、メモリー、パワー半導体とは何だ?といった内容の記載は殆どない。
また、3年前の本だが半導体業界の動きが速いためか、今をときめくNVIDIAやAI投資についての記載もありません。
Posted by ブクログ
半導体、半導体製造装置の概要を理解したい文系
ビジネスマンにとっては良書でした。
特に製造工程の図解は理解しやすいものでした。
製造工程、使用原材料、流通、企業のシェアや待遇など、薄く、広く、平易に説明されています。
Posted by ブクログ
半導体の地政学とか政治的重要性に寄った本というよりも、純粋な技術的な解説であり、まさにタイトルの通り、工場見学をしている気分で分かりやすい。勿論、歴史や市場についても説明が添えられるので、理解も深まる。
半導体産業は1947年にアメリカでトランジスタと呼ばれる半導体部品が発明されたことから始まった。その後、アメリカが軍事部門や宇宙開発部門などで半導体産業を牽引し、日本が主にラジオやテレビといった家電部門で半導体産業を牽引した。1988年には世界の半導体シェア50%を日本が占めていたが、2019年までにはこれが10%まで低下した。
2020年の半導体製造装置の販売額シェアでは、日本市場は10.6%だが、海外拠点を含む日本メーカー製の半導体製造装置のシェアは30%前後で推移している。これは日本の大手製造装置メーカーである東京エレクトロンやアドバンテストなど売り上げの多くを海外企業が占めるメーカーが海外販路を拡大したことが大きな理由。半導体装置メーカー、世界トップ15社のうち7社が日本企業。半導体メーカーと半導体装置メーカーは異なるのだ。
半導体を作る最先端の装置は、ほとんどが300ミリメートルのシリコンウェーハ用だが、それ以前に主流だったのは200ミリのウェーハ。スマホやパソコン等では最先端の300ミリのウェーハが必要だが、自動車や太陽光パネルなどIT機器は複雑な半導体を必要としないため、200ミリのウェーハを作る装置が中古装置市場を賑わす。
半導体の製造には二つの工程がある。シリコンウェーハの表面に作る前工程、そのウェハーをチップに切り出して、組み立てを行う後工程。
前工程では、電子回路になる層を作る成膜、設計された回路パターンを転写するリソグラフィー、パターンに沿ってマークを削り、回路を形成するエッチング、シリコンに不純物を混ぜて電気を通すようにする不純物添加、表面の凹凸を磨く平坦処理などがある。この工程を洗浄や検査などを加えながら、ウェーハ上で繰り返すことで、回路を何層にも重ねていく。
後工程では、ウェーハから半導体チップを切り出し、フレームに固定、パッケージに封入して検査を行う。
ウェーハはシリコンでできているが、イオン化したリンやホウ素をシリコンに組み込む事で、電子がシリコン内を動く事ができるようになり、電気が流れるようになる。
一時不安定だった半導体調達状況は落ち着いてきたようだが、産業の米として、注視しておきたい。