あらすじ
原発事故とコロナ禍は,否応なく見えざるものの力を思い知らしめた.見えざるものである死者たちと私たちの関係にも,いま新たな変化が生じている.末木文美士,中島隆博,若松英輔,安藤礼二,中島岳志,眼に見えない領域をめぐって独自の思索を続けてきた五名が,死者と霊性をキーワードに,来るべき時代について討議する.
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Posted by ブクログ
対談をまとめた本です。
近代は、人間の社会はますます発展して、みんなが豊かな暮らしになっていく、ということが信じられたが、今はそうではない、というようなことが語られています。
対談のなかで語られている柳田国男、鈴木大拙、大川周明、折口信夫などや仏教、イスラムのことなどの知識がなくて、正直言ってよくわからなかったです。
なんとなく感じたのは、死んだ人たちもこの世に存在している、まだ生まれていない人たちもこの世に存在している、そういう感覚が大切なんじゃないか、ということでした。
Posted by ブクログ
この本はコロナ禍における今だからこそ非常に重要なものとなっています。 私たちは病や死をどう考えていけばいいのだろうか。目に見えない存在に対してどう向き合うべきなのか。科学や合理性を盲信するあまり大事なことを見失ってはいないだろうか。 そのようなことを考えさせられる1冊です。