【感想・ネタバレ】現代哲学の論点 人新世・シンギュラリティ・非人間の倫理のレビュー

あらすじ

哲学の常識は、今いかに変化しているのか?

「人間」を中心とした近代哲学の前提が今、揺らいでいる。パンデミックやテクノロジーの進化など、社会状況の変化によって、哲学には今どのような「問い」が生まれているのか?ネット時代の民主主義のあり方から、IT化と公私の変化、人新世とエコロジー、シンギュラリティとトランスヒューマニズム、動物・AIなどの「非人間」の倫理まで。哲学の最前線で起きている地殻変動を、8つの具体的な論点として提示し解説する!

〈目次〉
第一章 ネット時代に民主主義は可能か
第二章 人はなぜルールに従うのか
第三章 「公/私」の境界はいかに変化しているのか
第四章 「ポスト・ヒューマニズム」は何を意味するのか
第五章 動物・AIの権利はなぜ問題になるのか
第六章 哲学はエコロジーをどう捉えるか
第七章 人間を超えた世界の「科学」とは何か
第八章 コロナ時代の「自由」とは何か

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Posted by ブクログ

仲正先生の前作(現代哲学の最前線)がかなり自分のツボを押さえてくれていたのでこちらも手を出してみた。
結論、前作の方が痒い所まで手が届いていた(内容の深さも網羅性も)ので、期待値は超えなかった。
ただひとまず専門用語と文献、概要さえ教えてもらえれば自分で勉強できるので、手引書としてこのようにまとめてくれるのはありがたい。
リベラルな優生学から自己進化、果てはトランスヒューマニズムに繋がる過程がかなり面白そうだったので、これらを2024年の学習テーマにしたいと思う。

0
2024年01月03日

Posted by ブクログ

良くも悪くも淡々とした記述が多いので、興味のあるところはめちゃくちゃ面白く、興味のないところは「ふーん、そっすかぁ…」といった感じ。
個人的には、前半は退屈、後半は最高に面白かった…のですが、興味の有る無しの問題かな。
知的な刺激によって、何らかの話題に興味を持たせてくれるような本では…ほとんどないです。
とはいえ、短い説明で、ある論点の歴史をざっとコンパクトに説明してくれる手つきは、さすがは仲正センセイだなぁと思いました。

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2024年08月24日

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