【感想・ネタバレ】ママのレビュー

あらすじ

★★★★戦慄の声、続々!★★★★
・苦しくて苦しくて、でも続きを読みたい
・読みはじめから心がザワつきヒリつき、随所で涙が出そうになる。
・胸が張り裂けそうな絶望の中に、子を思う母の気持ちが痛いほど心に突き刺さる。
・どうしてこんな目に


愛する娘と二人、ささやかだけど幸せな日々を送っていただけなのに――。
目を覚ますと手足を縛られ、見知らぬ部屋に監禁されていた!

シングルマザーを襲う絶望的な恐怖。
デビュー作『スイート・マイホーム』がスマッシュヒット!
令和ホラー界の異才が放つ、監禁パニックホラー!


後藤成美はパートで生計を立てるシングルマザー。貧しいけれど、娘のひかりがいれば何もいらない。ささやかでも幸せな日々を送っていた。なのに――突然、首を絞められ意識を失い、目を覚ませば見知らぬ密室で手足を拘束されていた。一体どうして? 目の前の男はだれ? 娘は? 戦慄のパニックホラー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とんでもなく胸糞
犯人の男にまったく共感できない。
なんかこういうクライムサスペンス系って、犯人の動機に一定の共感ができるものが多い気がしてたけど……
これは、全く無理でした。その生い立ちに一応理解できる部分はあるような気もするけど、その怒りの矛先が主人公 成美に向くのが全く理解できない。幼い頃の成美の発言が彼の母親の自殺のきっかけを作ったという一応の説明はあるのですが、なんとゆーかお門違い感甚だしいと言うか。
ただ、そういう理不尽な動機が、あの監禁・激しい暴力に結び付くという点で、非常にホラー。怖い

まぁ、そんなクライムサスペンスホラーがメインストーリーではありますが、このお話の主軸は「母と子」なんでしょうね。(なにせ、タイトルも「ママ」ですし)
なので、メインのホラー要素より、母子家庭である成美とひかりをメインに、彼女たちを取り巻く人々の人生•生活のなかのちょっとした理不尽やちょっとした救いのエピソードの方が心に残りました。

成美とひかり
こうあって欲しいという「母と子」の形そのもの。
あまりにも理想的すぎて読んでる途中で、この母子の関係にこそ裏があるこではないかと、逆に不安になったりもした。

三田さんとなくなった明恵ちゃん
最初はずうずうしお節介やっかいなババァって印象だった三田さんだけど、その過去が明かされてからは、彼女に少しでも幸あらんことを…って祈りたくなった。
まぁ、最期は……なのですが。

ほなみさんと高校生の息子さん
息子は別人格だと受け入れなきゃいけないって言うのにぐっときました。
このほなみさんも、人としてできた人過ぎて、何か裏があるのでは?と読んでてハラハラでした。

犯人の男とその母
ネジくれてるんだけど、それなのに切り離せない強い結びつき。でも、こんな結びつきなら切ってしまう勇気も必要だなって。

私にとっては、母子の物語としてみたら、over80点。
パニックホラーとしてみたら、50点
みたいな作品でした。

0
2023年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公は40代のシングルマザー。
6歳の娘と二人で暮らしている。
娘との日常生活を描写した軸と突然主人公が監禁されているという2軸で描かれている。

監禁している犯人の目的、正体は顔を見ても全く見当がつかない。が、娘が事故で死んだことだけは告げられる。

犯人との血みどろの戦いを描いた描写は作者の過去作でもあったなぁと思った。

動機も理解はできるが、共感するまではいかない感じ。
自分の父親の結末描かれてたっけ?

とりあえずハッピーエンドはよかったかな。

0
2022年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かけがえない5歳の娘のために必死で生きるシングルマザーを始め、理不尽に娘を奪われた過去を持つ老女や夫と娘を捨てて男と逃げた女、幼い息子を残して命を断った女…様々なママが出てくる。
何も心当たりもないまま突如監禁されるというパニック状態の中で、強烈に光る成美の娘への愛情と三田さんの泣きたくなるような想い。それが何度も踏みにじられる不憫さと痛みは最後まで長引き、監禁の理由がわかっても解放されても少しも胸の曇りは晴れない。
作品の完成度は及ばないかもしれないが、この読後感で前作よりオゾミス度は上がっていると感じた。

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2022年03月28日

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