あらすじ
白髪を染めるのをやめてみた。庭の掃除もキリがないからほどほどに。大谷翔平君や藤井聡太君、海の向こうのグレタさんのような孫世代に胸をときめかせる――年を重ねるのも悪くない。
人間も生きものだから、自然の摂理に素直に暮らしてみよう。ただ気掛かりなのは、環境、感染症、戦争、成長一辺倒の風潮。そこで、老い方上手な諸先輩(フーテンの寅さんから、アフガニスタンで井戸を掘った中村哲医師まで)に学び、若い人たちにどんな「命のバトン」を手渡すか考えてみよう。
生命誌研究のレジェンドが軽妙に綴る、晩年のための人生哲学。
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Posted by ブクログ
老いを悲しむことなく、毎日大切に生きて、生きていることに感謝しながら、いろいろと勉強していき新たな発見を得る。素晴らしい生き方。ぜひ真似をさせていただきたいです。
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・50歳代、60歳代、70歳代・・・とそれぞれの年齢の自分は一度しか味わえないのですから、その時を楽しむ方が人生を充分味わったことになるのではないかしら。そんな風に考えています。
・バカボンのパパのこのセリフは、「ありのままを受け入れる」というお釈迦様の悟りの境地に重なると開設されていました。~中略~私は「今を大切に」生きていこうとしています。
・「人間は何のために生きてんのかな・・」(満男)
~中略~「ああ生まれてきてよかったなって思えることが何べんかあるんじゃない、ね。そのために人間生きてんのじゃねぇのか。おまえにもそういう時が来るよ、うん、まあ、がんばれ」(寅さん)
・いままで土埃の中で体を洗ったこともないという人々が暮らすところに水が出るようになった時、真っ先に来たのが牛と馬と子供だったそうです。素直な気持ちで動く牛と馬と子供が大喜び。(中村哲、『わたしは「ゼロ弾きのゴーシュ」など』