あらすじ
日蓮聖人降誕800年――
「現実から逃避しない。このマンガはあらゆる悩みと向き合う経典になりうる」
(佐渡島庸平/コルク代表取締役社長、編集者)
この受難の現代をどう生きるか?
人生で直面するさまざまな試練をどう克服するか?
答えは法華経のなかにある。
「死別」「青春」「人間関係」「老いと死」
「憎しみ」「信念」「親子の情」「人間の弱さ」
悩める現代人に贈る、珠玉の短編マンガ8編。
【あらすじ】
800年前、鎌倉時代――。
そんな昔にも、いまの私たちと同じ苦しみがあった。
大地震が続き、疫病が流行し、さらに大飢饉に見舞われた。
絶え間ない苦しみが、この世界を覆った。
苦しみに耐えかねた人々は、信じれば『来世で幸せになれる』という念仏をとなえた。
「ナムアミダブツ」「ナムアミダブツ」
でも、本当にそれでいいのか?
人は「この世でも」幸せになるべきなんじゃないか?
「いまも」幸せのために生きているんじゃないか?
800年前の日本に、そう人々に説き続けた1人の僧侶がいた――。
【目次】
■第1話 悲しい別れ
コラム なぜ辛いのに生きなくてはいけないのか?
■第2話 才能ってなんだ?
コラム 自分を信じるために
■第3話 思いが伝わらない
コラム わかりあえない人とどう向き合うか?
■第4話 死の恐怖
コラム あなたは誰かとともに生きている
■第5話 憎しみの正体
コラム 憎しみを乗り越えるために
■第6話 恩返し
コラム 本当の恩返しとは何か?
■第7話 お母さんの味
コラム いなくなってもここにある
■最終話 人間は弱い。でも…
コラム あなたは尊い
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Posted by ブクログ
【2024年4冊目】
日蓮が晩年を過ごした身延山久遠寺に旅行した際、休憩室にて見かけた1冊。
(サラッと目を通すつもりが、面白くて思わず最後まで読んでしまいました。)
南無阿弥陀仏(後世や死後の世界が幸せであるように祈る)が流行っていた時代に、今生きている"この世"を大切にしようと説いた日蓮の生き方を描いた本です。
漫画ベースでのお話パートと文章ベースの解説パートに分かれていて、構成としてもとても分かりやすかったです。
なぜ辛くても、いつか誰もが死ぬ運命にあるのに今を生きないといけないのか
難しい問いだし、明確は答えは無いと思いますが過去から繋いでもらった命を今より少し大切にしよう、そんな気持ちにさせられました。
また自分とは違う意見を否定しないだけでなく受け入れる姿勢であったり、日蓮の生き方には学ぶことがとても多かったです。