あらすじ
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きのこのかさから、ふわりけむりが見えるよ。身近な食べ物のシイタケやシメジからも、森の小さなきのこからも、実はいつもふわり。これは、きのこの「胞子」。きのこの種のようなものです。いつも見ているきのこの新しい姿を見ることができる写真絵本です。
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きのこと胞子のことを学ぶことができる本。写真がとても美しく、胞子が飛ぶ様子が幻想的、ら子供は不思議とキノコに興味を示すので、読んでるうちに、すぐに内容を覚えてくれます。
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「けむりが出ているきのこ」という子ども目線の書き出しから、どんどん不思議な世界に入り込んでいく。
この美しさを生で味わってみたい。思わず早朝や雨の森に行きたくなる素敵な写真絵本!
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タイトルにもある「ふわり胞子の舞」を、いろんな角度から楽しめる美しいきのこの本。
普段はカラカラに乾燥しているきのこ達は、雨が降るとみんなすくすく元気になって、嬉しそうに胞子を飛ばし始める。
雨が降るまでぺっしゃんこだったのに、水を感じてぷっくり丸く膨らんで、落ちてくる雫の勢いを使って火山のように胞子を飛ばすツチグリ。
胞子を飛ばすとカサが溶けていって、一晩で姿が消えてしまうヒトヨタケ。
水の流れに胞子を乗せる、小さな黄色い鹿の角みたいなツノマタタケ。
どのきのこも可愛くて面白い。
また、胞子の動きが綺麗におさまるように工夫して写真が撮られているので、どのカットも見応えがあって新しい発見がある。カサカサだったきのこが、膨らんで元気になって胞子を飛ばす一連の流れを、大きなカラー写真で時間軸に沿って見られるというのは感動モノ。
また、個人的に「なるほど!」と思ったのは、「私たちが普段きのこと呼んでいるものは、実はきのこが胞子を飛ばすための道具に過ぎない」という解説。本当のきのこ本体は、顕微鏡で見ないと見えないくらいの小さな菌糸なんだそうだ。
最後のページにはオマケとして、自宅でできるきのこの胞子観察の仕方も載っているので、いつかやってみたい!とワクワク心もかきたてられる。
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いのちのきらめきが舞う
美しい。
森の中で密やかにきのこが胞子を飛ばす。その瞬間を捕らえた写真絵本である。
本文は簡素な説明で、漢字にはすべてにふりがなが振られており、子どもむけの絵本であるが、大人が見ても見応え十分。
巻末の解説はきのこに関する基礎知識をやさしい言葉でまとめてある。
きのこは菌類である。通常は菌糸という糸状の形態で成長し、胞子(植物でいえば種子にあたる物)を飛ばして増殖する。
きのこの傘は、子実体と呼ばれる、胞子を飛ばす装置にあたる。
長い時間を掛けた観察の賜物のような写真が満載である。
きのこは雨が好き。
シイの木に貼り付いたウロコタケが、雨の日、揚々と胞子を飛ばす。
木の割れ目に住みつき、晴れた日には縮こまっているのに、雨を得て大きく膨らみ、胞子を流し出すツノマタケ。
ツチグリは、いつもは丸まって栗のよう。雨に濡れると一転、皮が開く。発射準備OK。水滴が命中すると火山の噴火のように胞子を噴出させる。
この一瞬のため、著者はどれほどの時間を森で費やしたのか。気が遠くなりそうだ。
そのおかげで読者は、息を呑むほど美しい瞬間を目撃できる。
きのこの胞子は、新鮮なきのこであれば、お店で買ったものでも観察できるのだという。
知らなかった(@o@)。これはぜひ試してみよう~。
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これはまた、面白い写真が満載だな。
きのこの胞子は知識としては知っていても、こうして写真で見たことはなかった。
こんなふうに飛んでいたんだ。
科学絵本、侮れないぞ。
Posted by ブクログ
すごーい、やってみたい!
新鮮なきのこなら家でも胞子が見られるのね!
読み聞かせの大先輩からお借りしてきた絵本なんだけども、こういう科学絵本も良いのよってオススメしてもらった。
きのこって一体何者なんだろうね?
とにかくきのこを見つけたら胞子を見たい!
晴れた日にはカラカラで雨が降ったら元気になるとか、きのこのあの歌を思い出したわ。
き、き、きのこ、き、き、きのこ〜♪
Posted by ブクログ
どんなきのこも傘の下からいっぱい胞子を出す。雨が好き。雨が降ると胞子をたくさん出す。胞子が出ている写真が美しい。菌糸は枯れ葉を食べ、枯れ木さえも食べて崩して無くしてしまう。森の掃除屋さん。きのこは大切だなあ。この本には出ていなかったが、胞子が雨の核にもなると何かの本で読んだよ。
Posted by ブクログ
きのこの本体は菌糸。
私たちがきのこと呼んでいる部分は
きのこが胞子を飛ばすための専用装置(!)だということは初めて知りました。
新鮮なものなら、うまくいけば胞子を飛ばす様子が見られるとのこと。
次回きのこを買った時はぜひ観察してみたいと思います。
Posted by ブクログ
美しい写真とともにきのをこを解説。
自分でもきのこの胞子を見てみたくなる。雨で、胞子(きのこのタネのようなもの)を飛ばすきのこたち。胞子は芽生えて菌糸になる。菌糸は枯れ木や枯れ葉を食べて成長する。
え? 食べて成長???
きのこって、植物だと思っていましたが、違うんだ???
動かないから、動物園でもなく???
きのこの本当の姿は、顕微鏡でしか見えない菌糸(生物学的にはカビみたいなもん)で、きのこって呼んでいるあの可愛いフォルムは、菌糸が胞子を撒くために特別に作った「たねまき器」のようなものなのだと。