【感想・ネタバレ】すべては救済のためにのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

世界には日本では考えられないようなことがたくさん起きていて、
そこで、こんなにも厳しい目にあいながらも信念を持って立ち向かう人がいる。
信仰が人を支える、救うという言葉がまっすぐに届く。
信仰がなければ生きていけないような、
人は許せないようなこともたくさん起こすけれど、こんなにも強く生きる人もいるのだと、本当に素直に尊敬する。
何もできないけれど、せめて、あなたのしていることはすごいことだとたくさんの人に伝えたい。

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2020年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この著者のDVD「女を修理する男」を見てこの本にたどり着いた。
このDVDに興味を持ったのは、「性暴力が兵器として利用されている」という衝撃的なニュースを読んだから。
DVDよりもより詳しく著者の経歴やコンゴの歴史に触れているから、この本を読んでからDVDを見た方が分かりやすかったかも。

コンゴに限らずアフリカの悲劇はなぜなくならないのか。
国連は、アメリカは、先進国たちは一体何をしているのか不思議だっが、この本を読んで少しだけ理解できた気がする。

資源が豊富なアフリカでは先進諸国を含むあらゆる利権が絡んでおり、アフリカの内戦の裏には先進諸国の影がちらついている。
その情勢は複雑で、どちらが善でどちらが悪か、一刀両断にすることは不可能。
私たち先進諸国の豊かさと平和は、アフリカ地域の悲劇の上に成り立っていると言っても過言ではない。

それにしてもこのDr.は本当に凄い人物。
何度命を狙われても屈せずに女性達のケアに立ち向かう。
「暴力に立ち向かうには愛が必要だ」という著者の主張には心を打たれた。
アフリカの悲劇に対して私たちができることは何もないと思いがちだが、日々この平和に感謝をし、身近な人、地域、国を愛することが平和に繋がるかもしれないと思えた。

特にこの医師が凄いのは、単に患者を治療するだけでなく心のケアまで行い、更に金銭的主導も行い、患者が誰にも頼ることなく自分達で医療費を払えるようにし、病院の経営も立て直したところ。
この医師の活動は、20年にも及ぶ。
なぜ世界に認知されるまでに時間がかかったかというと、世界各国は「性暴力」という言葉に目を背け続けてきたから。
なぜなら、ずっと世界のリーダー達は男性だったから。
ようやく世界に認知されたDr.だが、今度は国内から様々な批判や脅迫を受けている。
祖国の現状を訴えるDr.の姿は、歪んだ愛国心を持つ者からは売国奴に見えるそうな。

1
2022年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノーベル賞平和賞を受賞される前に書いた自伝、今後(旧ザイール)に生まれ、世界的に重要な医師になるその道のりは、決して平たんではなく、なったらなったで様々な障害が待ち受けている。激しく揺れ動く国内政治や国際情勢の中で、これだけ一貫性をもって生き続けている人がいる、ということは大きな励みになる。
自分のコミュニティのために尽くすことが、世界にとっての大きな価値を生み出している。
また同時に、現場に根差した活動には、専門家・プロフェッショナルとしての技術と信念が備わっていて、学ぶべきところが多いと思った。
働き方に加えて、生き方についても多くを教えてくれる。
人生は日々の積み重ね、なにかのために何をどれだけし続けたか、結果どうなるかわからなくても叶わない可能性を恐れずに開き直らずにどれだけ積み重ね続けられるか。
彼のストーリーは、自分の生き方を振り返る機会も与えてくれる。

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2019年10月06日

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