【感想・ネタバレ】劔岳〈点の記〉のレビュー

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Posted by ブクログ

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未踏の地、劒岳山頂。今でも覚悟や経験値を持っていないと登れない山に、当時の技術と三角点設置のための機材を持って登る物語。登ったか登ってないか、1番か1番ではないかで全くの価値が変わることを知りつつも挑む山物語。人柄や熱意で人を巻き込んでいき、達成するプロフェッショナル。

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2022年02月19日

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明治40年に剱岳に有史以来の初登頂を達成した柴崎隊の記録.柴崎隊,といっても登山隊ではない.参謀本部直属の測量部が,三角点設置のために登頂するのである.日本における登山はまだ黎明期で,山岳会がようやく数年前に結成されたばかりであった.測量のためなので,登山は手段でしかなく,測量機器を背負って登るのである.しかも山岳会に先を越されては軍隊の沽券に関わる.柴崎氏自身は文官であるが,軍の体面にも振り回されながら,前代未聞の難題を成し遂げた,その記録である.

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2021年07月11日

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今年は剱岳に登るぞ!って友人に誘われ、そして勧められた本書。
新田次郎は初めて読んだが、丹念な取材に基づく測量や登頂の描写、様々な確執や柴崎が感じたであろう心の動きが、丁寧に描かれる。
彼を支えるはずの組織が体面を気にして功績をうっすら無視していく様は怒りを覚えた。
一方競争相手だと思っていた山岳会が実は一番の理解者だったというラストは、じーんとくるものがあった。
山岳小説、結構いいかもって思った。
映画も見てみたい。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

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R5.5.23~6.18

(きっかけ)
・作者好き
・古本屋で100円で発見

(感想)
新田次郎の山岳小説、安心の面白さですね。

明治の終わり頃、剣岳の測量に挑んだ軍人測量官の物語です。最後に簡単な取材記があって、どのようにこの物語を作り上げていったかが分かってなかなか良かったです。資料が少ないようなので、細かな描写はかなりがフィクションなんでしょうね。

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2023年06月18日

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