あらすじ
哀しみを乗りこえて創作活動に打ち込む春樹と雪が、高校の卒業式にたどり着いた答えとは!? 大ヒット『あの夏が飽和する。』を超える衝撃と感動の青春サスペンス!
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Posted by ブクログ
高校生の時に読みたかったな、、となった。
楽曲「爆弾」が好きだったのと、元々気になっていたので読んだ。
曲と、曲のMVで小説の解像度がより鮮明になってとても良いです。
楽曲「偶像」と「爆弾」のMVもご覧になることをおすすめします。
それら含めて好きな作品です。
Posted by ブクログ
読み進める内にどんどん引き込まれていく素敵なお話でした。
小倉雪、柿沼春樹という二名の人物の視点が交互に描かれていくのですが、序盤はサスペンス要素が薄いので起承転結がハッキリしてる作品を好む方は少々物足りなく感じるかもしれません。
しかしとある瞬間からガラッと流れが変わるとそこから読み進める手を止められなくなり、ラストはずっと泣きながらページを捲っていました。
花火が終わったあとの、火薬の匂いがするような物語です。
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小説家のハルと周りの人達の関係がすごく落ち着く。ギターをハルに落とされるシーンは本当に、息が止まるかと思うくらいの緊迫感と緊張感が最高。こんなに素晴らしい本に出会えて良かった!
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タイトルと雰囲気だけで買った本
今回は大正解でした。
他の方の感想にもありますが、中盤からの展開が面白すぎて一気に読みました
また読み直したい
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中盤からの展開が夢中になって一気に読破。
それぞれの感情・葛藤が伝わり胸に響いた。
騙されたり、本性を隠された事を知り、悲しさや寂しさを覚えたとしても、嬉しく幸せであり、愛してると伝えたのに感涙した。
やりたいことをやれる人とやれない人、感情を表現できる人とできない人との間での嫉妬。
好き・愛してると言えなかった弱さを乗り越え伝える愛の言葉は、素敵で必要なことであり大切なんだと思い知った。
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はじめはよくある青春ストーリーかと思いつつ読み進めていましたが、中盤より明かされてゆく真実・様々な登場人物の心情があり気付けばどっぷり浸り読みしていました。
内容は重めなので、賛否ありそうな作品だと思いますが、私は好みでした。
文章はすらすら読みやすい方だと思います。
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(4.8)
私は、あなたの「爆弾」になる。このキャッチーな言葉にまんまと惹かれて即買いした。文章がとても読みやすいし、動きがとても多くて読んでいて飽きない。それに中盤から明かされる多くの真実と複雑に絡まり合う想いと運命。とどめはお義姉さんの日記と、雪の手紙。展開も登場人物の思考も言葉遣いも全て僕にぶっ刺さり。そして作品にも登場した曲「爆弾」これを読み終わった後に聞いたら全てが完成した気がした。新感覚の小説だったと思う。0.2点低くしたのは舞台が綺麗な学園生活だったところが少し物足りないと思ったから。だからこそ終盤でお義姉さんが「雪ちゃんが卒業したら、死んでみるというのは、どうだろう?」とフランクに言うあたりから度肝をぬかれた。あとは真実を知った雪ちゃんが庭を掘り起こしたときに、「骨が本当に埋まっていて、少し笑っちゃいました。」の狂気と可愛さに満ちた文が大好き。甘酸っぱい学生の恋愛から愛すれば愛するほど素直に生きられなくなっていく可愛い人たちなど感じる場面が多くある、とてもよい作品だった。
Posted by ブクログ
好きなこと、自分がしたいことに前向きになれない気持ちって凄く心が痛くて絶望感も覚える感情にもなってく...
途中、あーそういうこと?って頭がちょっとバグっちゃう話しの流れでとてもおもしかったです。
登場人物の好きがいっぱい感じられる内容です。
Posted by ブクログ
「あの夏が飽和する」に続いての書籍化でとても心待ちにしていましたが、本作も度肝を抜かれました。
個人的に文化祭当日からの展開が衝撃で、話の時間軸が一瞬で変わったことです。
時間軸が変わったことで内容がこんがらがるかと思いましたが、さすが音楽アーティスト。心情や情景の表現が上手く、スッと理解して読み進められました。
主人公たちが高校生なので、勉強に友達に恋愛に、一喜一憂しています。
もう社会人の僕には昔の話だーなんて懐かしさを覚えながら読んでいた中で、今大人になってから改めて考えさせられる言葉がありました。
「好きなときは好きで、嫌いなときは嫌いで、それでいいじゃん」
意外と難しくてなかなかできない人が多いかと思います。
大人だし好きなことしかしないで生きていくなんて無理、嫌なことでも我慢してやるのが大人だ、などなど、、、
でも自分が好きなことを好きな間は好きなだけ楽しむ、仮に嫌いになったとしてもべつに悪いことじゃない。
好きなものを好きでいれるときは全力で好きなものに時間や愛を注ぐ。
我慢は大事だけど、みんな我慢しすぎてると思う。
少しくらい好きなことに力を注ぐ方が、生きてて楽しいんじゃないかなって思いました。
Posted by ブクログ
読む前のこと。「爆弾」という曲を聞いた。
「あなたのすべてをぶち壊すような、そんな夏になりたい」
どういう意図なのか、すごく考えた。
読み終わって今、雪ちゃんの全てがわかった訳では無い。だけど、愛する人、過去に囚われる大切な人を守るために「爆弾」となった雪ちゃん、あなたは本当に儚くて、素敵で、綺麗。
ありがとう。って伝えたい。
Posted by ブクログ
序盤は普通に、普通によくある感じの話やと思ってたら後半からの衝撃がすごい
なるほどそういうことだったのね感がすごい
歌詞通りの話でさいごがハッピーエンドともバッドエンドともとれる曖昧なところがいい
最終的に春樹が母からの応援を得れたのかは明言されてなかったけどたぶん得れたってことかな
Posted by ブクログ
何回読むことを諦めようとしたことか。
2人の視点で話が進んでいく物語はよくあること。読めど読めど、こんなにも2人の関係性がモヤモヤしたまま進む物語は初めて。
(そのおかげで何度も最初から読み直す羽目になったのだが)
中間まで読み進めた頃に「?」と思い始めてからの一気に関係性が分かり、それぞれのゆったりと進んでいた人生が激動のものになっていく様がとても面白かった。
まるで時限爆弾のカウントダウンが始まったようだった。
一瞬でそれぞれの登場人物の道を照らした雪を、花火と感じるか爆弾と感じるか。
私にとってはとても綺麗なものだった。
Posted by ブクログ
時系列や場面の情報をあえてぼかす事で、読み進めていくうちに段々と情報が整理されて理解が進む感じが新鮮だった。
きっと雪は創作活動を続けていないように思う。過去から解放された穂花と春樹とは対照的に、今度は自らが罪を背負って罰を受けようと父の骨を引き継いだのだろう。終盤にかけて、ついに彼女が物語に登場することはなかったが、この罪を克服して3人が笑って暮らせる日が来るといいな。
Posted by ブクログ
中盤まで、さわやかな青春もののようで、これはこれで、良い感じと読み進め、あれ?と時空の違いがわかって、おもしろい手法だなーと
なったところで、一気に現実に呼び戻されるような本当の話がわかった。
ものすごく引き込まれた。良かった。
Posted by ブクログ
絶対に好き嫌い分かれる
個人的にはこういうモヤっとさせる終わらせ方大好き。
時系列が繋がった時は鳥肌たった、いろんな人の葛藤とかそういうモヤモヤみたいなのが交錯してる感じ。
でもギター壊すシーンはびっくりした、よく分からん。
小説読んでから曲読むとめっちゃ良いから聴いてみて〜。
Posted by ブクログ
前半がしばらく日常的な生活の内容で
少し退屈だなと思いつつも完読。
最後の方でやっと展開が変わり
まさかの事実に最後まで読んでよかったです。
小説を書くのが好きだが、父の影響により
ハルが好きなことを好きだと言えない感情に
凄く共感しました。
それぞれが背負う罪、夢、愛どれも素敵でした。
よく前に爆弾を聞くことで
更に、楽しむことができますのでお勧めです。
Posted by ブクログ
愛したり愛されたり、誰かを大切に想うことも好きなものに好きだと言えることも素敵だと思う。
批判されても好きなものは好きでいたいと思った。
p.s 死にたくてたまらず「命に嫌われてる」YouTubeで観ていたらこぼれ落ちた涙でカンザキイオリさんの登録ボタンが押され、この本を読もうと思った。
Posted by ブクログ
高校の卒業式までに読むことが出来て良かったです。高校を卒業したら私は県外に行き、離れ離れになってしまうで、最後に思いを伝えてみようと思います。ありがとうございます
Posted by ブクログ
カンザキイオリさんの作品に登場するキャラクターは、みんな主人公なんだなぁって改めて感じられる作品でした。
前作同様、楽曲と共に、楽しみたいなって思い。小説を読み終えた後は、『爆弾』や関係があると思った曲を聴きに行ってきました。
正直、セルフボーカルになってから少し離れていましたが、小説を読んでまた色々な曲を聴いてみようかなぁと思いました。
私の思っていた『爆弾』と小説の内容がまるで違ったので、それがまた新鮮で、曲を聴いた際の印象も変わりました。
やっぱり、楽曲と共に楽しむことができる本だなぁと再度思いました。
ただ、前作同様、ひたすらにドロドロで重いなぁとも。少し、情報量というか内容が濃すぎるので情報処理が追いつかないのと物足りなさが個人的にありました。
Posted by ブクログ
言葉選びがすごく刺さる、美しい青春の歌のようだった
著者が実際にアーティストということで納得
激情や哀愁は強く伝わってきたけど、読みやすいかと言われると常に言葉が重くてちょっと進めるのが苦しかった
会話劇が多いからかな?
人物描写も丁寧ではなく、初めから終わりまで一人称視点での軽い描写しかないので感情移入という点では弱め
Posted by ブクログ
「命に嫌われている。」は知ってる気がする。と、読んでみた。
段々と物語に引き込まれていって、2人の関係にニヤニヤしたりもした。
物語を紡ぐって、音楽を奏でるって、本当に素敵だと。
誰かに想いを伝えたいという気持ちは私自身も持っており、だからこそXで日々呟いているんだろうな。
でも、以前のように歌詞を書いたり長めの詩を書いたりしなくなったな…と。
本当に誰かの爆弾になれるようなものをいつか出したい、出すぞ!
色々な視点や日記から物語が展開され、謎も含まれていて、気になり気になり没頭して読めた。
春樹が雪にした事の意味が分かるようで分からない。
どうにも。
春樹の中でいくつもの感情がひしめいていたのだろうな。
雪どうなったんかなぁ。
Posted by ブクログ
なんで、小説やフィクションに登場する義理のお父さんは連子の娘を・・・
話が噛み合わないなと思ったら時代が違うのかと、どこで会うの?それともと、「ああ、はいはい」そういう事でしたかと思ったのを覚えてます。
Posted by ブクログ
中学卒業、高1、高2、高3、高校卒業式のタイミングで、交互に語られる並列進行ストーリー。ハル、ネットに公開した小説が認められ出版、小説にかまけ母をないがしろにした小説家の亡父。ユキ、義理の母を亡くし、義理の姉と暮らすことを選ぶ、ハルの小説に励まされ軽音部でバンドを組んで自作曲「爆弾」を演奏。
みんな、軽くクリエイターになれてしまうのかー。すごいなー。
Posted by ブクログ
人は人と交わらないと生きていけないのだ。
交わって、依存して、すれ違わないと何者にも、何にもなれない。
私は私だけのもので、私がどんな人間になるかは、私だけが決められる。
一瞬一瞬を大切に生きなきゃ。
その全てが風化していくのよ。
二作品目というのは、ずいぶんとプレッシャーなのだ。
好きなように好きなものをやりたい。
好きな人に、好きだと言いたい。
好きなものを、好きなように書きたい。
頼ろうと思っていたわけじゃないけど、助け合うのが人間じゃん。
自分のためじゃなく、誰かのために空気を読む。
誰かのための特別な人間でありたい。
見返りがないと、好きと言い続けるのは苦しいことに。
無償の愛を与えられる人間なんて一握りだ。
好きな気持ちは大事にした方がいい。
傷つくことも、悲しむこともあるだろう。
だけど、そんな時間を全て吹き飛ばすほど、何かを好きになる、何かを愛するということは美しいんだ。
好きって言う感情は、コントロールなんてできないけど、嘘をついてはいけないでしょう。