感情タグBEST3
Posted by ブクログ
薬物依存・引きこもり・PTSD等の若者と彼等を回復へと導いた精神科医の「魂の記録」と言っても良いと思います。
また著者(伊波)は自身をアダルトチルドレンとして、赤裸々な半生の告白もしています。
医者と患者という上下関係の中で治療するのではなく、対等な人間
同士の関係の中から患者の回復力を引き出すやり方は効率が悪い(一度にたくさんの患者を治療するという意味では)のでしょうが、結果的にはとても確実な方法に思います。
Posted by ブクログ
精神科医のいろいろな患者さんとの関わりの記録。
患者さんがどのようにして悩んで、回復への糸口をつかんでいくかが書かれている。
人の心は粘土のようにやわらかくて、幼少期の環境によってどのような形にも変えられてしまう。
大人になってからの幸せの感じ方も、目に映る景色の見え方も、小さいときにできた形で変わってくるんだろう。
著者自身も、夫婦喧嘩の絶えない、しかし、勉学などに多く期待される厳しい家庭に育つ。
自らを、感じない、話さない、信じない
アダルトチャイルドだと分析する。
医師の気持ちも露わに書かれている。
そのころの僕は医師らしくあることに必死だった。
なめられたくない気負いで一杯になる。
上から下までブランド物の服で身を固めて病院に勤めていた。
ど、新米時代の不安感がよく伝わってくるようだ。