あらすじ
ポリティカル コレクトネスの衣を纏った
共産主義という〝からごころ〟を見破れ!
耳当たりの良いスローガン、今を否定する未来志向、実現不可能なアジェンダ。
文化、歴史、秩序を破壊する新たな共産主義革命が、日本で着々と進行している──。
今世界を覆っている新・共産主義のからくりを見抜き、
それにどう対処するかに焦点を当てた馬渕睦夫氏(元駐ウクライナ大使)の最新作。
──本書より抜粋
2022年の世界は世界のリーダー不在から来る無秩序化と、ポリティカル・コレクトネス(性・民族・宗教などによる差別や偏見、またそれに基づく社会制度や言語表現は是正すべきとする考え方)が猖獗を極める左傾化に苛まれています。
そして、無秩序化と左傾化は新たな共産主義というコインの両面でもあるのです。
本書は、今世界を覆っている新・共産主義という幽霊の正体を暴き、それにどう対処するかに焦点を当てました。
なぜなら、この新しい共産主義は目に見えない形で私たちを蝕んでいるからです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
多文化共生って無理だよね。給食に豚肉を出さないとかなるんでしょ?共生出来てなくて、普通に侵食されてるだけだよね。
「国境を超えて人が移動する、皆さんは何を想像されますか? そう、人の移動の自由化は〝移民〟の自由化なのです。 それは、〝難民〟という大量移動の形でも進行しています。なぜシリアで内戦が起こり、シリア難民が突然、 EUを目指して動きはじめたのか? NGO団体が船舶を用いて、地中海をゴムボートで横断しているアフリカ難民らを救助して EU諸国の海岸まで届けているということも報告されています。 NGO団体にその資金を出しているのは誰なのか? 常識で考えればおかしなことばかりです。 しかし、難民がもたらす社会混乱を目の前にして、グローバリズム勢力の重鎮、アメリカも EUも待ったをかけた。つまり、人権尊重、多文化共生を謳う欧米諸国ですら、人の移動の自由化による国内のダメージの大きさに、自国民の不満を抑え込めなかったのです。 ところが、この先例を知っているのに、日本だけは〝移民〟に前向きです。」
—『日本を蝕む 新・共産主義 ポリティカル・コレクトネスの欺瞞を見破る精神再武装』馬渕睦夫著
Posted by ブクログ
第三章の中のロシアとプーチンに関する説明のあたりが、十把一絡げにロシアは悪とする見方に染まっていた今の私には最も参考になった。オリガルヒとの戦いもロシアの国益を守るため。ミュンヘン安全保障会議における「アメリカの世界統一政府構想に反対」との、プーチンの核心をついた発言。プーチンが長く政権にとどまっているのも、必ずしも権力に固執しているわけではなく、ロシアを守る使命感からなのかもしれないとさえ思えてくる。今のウクライナの状況を見ても、背後にいる勢力こそ、自国や世界の人々に対する愛も持たず、自分たちの権益のために世界を動かそうとしているだけなのかと暗澹たる気持ちになる。