あらすじ
新しい歴史の愉しみ方が見えてくる至極のエッセイ
古代ローマと江戸日本を比較してみたら、思いもよらぬ共通項が見えてきた! 百万に及ぶ都市の人口、非一神教の風俗、二百年におよぶ平和の享受――前近代社会では他に例のない環境のもと、両国にはどのような相似や相違が生まれたのか? 書名に掲げた「テルマエと浮世風呂」のほか、「ワインと日本酒」「図書館と貸本屋」「娼婦と遊女」「アッピア街道と東海道五十三次」など、10のトピック別に比較する新感覚の歴史エッセイ。
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Posted by ブクログ
本村先生著作の4作目です。
元々、ネットでの10分講義番組だった内容を本にまとめたというのを最後の後書きのところで知り、いかにも!という感じだったなーと感じました。かれこれ何作も読んでいるので、知っている内容も出てきますが、そこは分かるようになった自分が嬉しかったり。
タイトルの通りですが、古代ローマと江戸時代との類似性に関する内容です。人間、平和を満喫出来るようになるとやることは似通ってくるものなのか、では何故200年も平和を続かせることが出来たのか。その辺が分かるようになると現代の我々にも役立たせられると思います。今の日本では生まれてから戦争を経験したことがない人の方が圧倒的大多数になっているので、平和が当たり前になりつつありますが、長い歴史を振り返れば今がとても得難い時期であることは明らかなので、こうして日々を謳歌できる毎日に感謝して過ごそうと思います。