【感想・ネタバレ】「新しさ」の日本思想史 ――進歩志向の系譜を探るのレビュー

あらすじ

「新しい」が現在のような「進歩的だ」「新鮮である」という意味になったのは近世になってからであり、古代や中世では単に「現在」を示すものだった。「新しさ」が江戸時代に評価を高め、いかにして幕末維新期に大衆をリードするキャッチフレーズになったのか。「本」に立ち返ろうという復古思想とのせめぎ合いの中、明治以降の高度な外来の文化を受け入れる下地となる学術や思想がどう育ってきたかを、「新」や「本」の字義の変化をたどって検証。この国の進歩への志向の系譜を探る。

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Posted by ブクログ

科学や社会分野のそれに比べて、芸術・文学の事例には疎い。
「新しい」ことにまつわる字義の変遷から、各分野における進歩の課程を捉え直す機会として。

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2022年05月10日

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