あらすじ
どうすればチームをひとつにまとめ、本番で力を発揮し、勝利を手繰り寄せることができるのだろうか? それは、組織で成果を求められるビジネスパーソンでも同じことだろう。著者は、ラグビーをプレーするうえで大切にしてきたことは「率直であること」だと言う。「嘘はつかない。自分の思ったことをしっかりと伝える。率直でいよう、と思うのは自分に対してだけでなく、チームや仲間に対しても感じることです」と語る。本書では、パナソニックからラグビー日本代表まで所属するチームを一つにまとめた「リーダーシップ」「フォロワーシップ」が存分に語られる。また、ラグビー日本代表躍進のカギとなったスクラムの強化、オフロードパスなどの秘密も明らかにされる。ラグビー好きはもちろん、リーダーとしてチームを引っ張っていきたい人、またベテランとして、いかに振る舞い、チームをまとめていくべきか迷っている人に読んでほしい一冊だ。
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Posted by ブクログ
彼の多面的な思考に改めて感銘を受けました。物事の表と裏、両方の側面を強く意識されていることが文章の端々から伝わってきます。
特に印象的だったのは、W杯でメンバー外となった選手をご飯に誘うエピソードです。この行動から、堀江さんの根底には他人を思いやる温かい気持ちがあることが 分かりました。
これまで数々の苦しい局面を乗り越えてこられたのは、そうした人間性を土台とした姿勢があったからではないかと感じました。
Posted by ブクログ
堀江翔太という男の考え方や行動が詰まった1冊。ベテランの見せ方、見られ方。時代によって自分の位置付けが変わり、その流れに順応する適応力が分かりやすく書かれている。ラグビーが好きな人は裏話もたくさん聞けてオススメの一冊。
Posted by ブクログ
フッカーというポジションにいる堀江翔太。存在感のある選手である。身長180cm、体重105kg 。
ラグビーの試合を見ていると、小さくも見える。周りが身長がもっと高いからだ。180cm以上あるのだ。フッカーでありながら、キャプテンを務めたことがある。そのこと自体も素晴らしい。
存在感は、ラグビーに対する思い入れと客観的に見ることができ、常に考えているからだろう。堀江翔太は「恥ずかしながら、最年長です」という。ふむ。恥ずかしながらがいい。
堀江翔太は、「ラグビーとは判断することだ」という。一人一人の現場での判断が一番重要なのだ。
現在、37歳。ラグビー選手として、ベテランの領域だ。そして、ベテランとはどうすべきかをわかりやすく書いてある。堀江翔太の言葉は、ベテランの境地にあるからだ。また常にリーダーシップを発揮してきた。それにしても、ぶつかり合いのあるラグビーで、いまだに第一線で戦っていることはすごい。
堀江翔太はいう。「リーダーシップグループのメンバーでもないベテランが異を唱えるというのは、よくよく考えてからにしないといけないと気づいたんです。しゃしゃり出て、いい結果になることはあまりないですよ。たとえ、その意見が正論だったとしても」
ふーむ。重要な言葉だ。第1戦で戦うが故に、心に刻んでいる言葉なんだね。
ラグビーは、一人一人の役割が違う。だから、「コミュニケーションをサボったらあかん」という。ラグビーは、関係性のスポーツ。コミュニケーションが頭と身体でできないといけない。瞬時のスポーツだからだ。「喋ることが、そのままキャプテンシーに繋がらない」キャプテンは喋らないといけないと思って、しゃべっていたが、伝わっていないことを感じたことがある。どう同じページを見ているかだ。そのことに、苦心しなければならない。ラグビーはチームプレーだからだ。
日本のラグビーが、2015年ワールドカップで南アフリカに勝った。それは、日本のラグビーにとって大きな転機だった。世界と互角に戦うことができるという証だった。この本を読むとその勝つためにどれだけの訓練と個人とチームの成長があったのか。読みながら、納得した。
そして、日本で2019年ワールドカップが行われ、ラグビーがこんなに面白いスポーツなのか知らしめた。2016年から、ジェイミージャパンになって、ジェイミー流ラグビーが徹底される。ジェイミージャパンの最初のキャプテンが堀江翔太。その後、リーチマイケルに受け継がれる。
ジェイミージャパンの特徴は「分業化」にあり、個人の仕事、役割が細かく決まっていて、それを全員が理解していた。日本ラグビーの日本代表の原点が「チヤホヤされたいよな」だという。シンプルで本音でいい。
スクラムは押すことではない。相手を丸くして崩すことだ。なるほど、私もフッカーのポジションだったので、よくわかる。どう相手の胸をあげるか。首の力をつけようと努力した時期があった。堀江翔太は、背中を鍛えることが大切だという。正しい姿勢が、スポーツの基本だね。
読みながら、なるほど。なるほどとストンと心に落ちる言葉が多かった。関西弁のしゃべりもいいなぁ。フラットなラグビーは、関西弁なのかな。
Posted by ブクログ
<目次>
はじまりに
1ベテラン
2仕事
3パーツ
4リーダーシップ
5現場判断
6こうしてジャパンは強くなった
7表と裏
8フィジカル
9若い時のこと
おしまいに リーグワンが船出します
なぜ、福岡君の本と同じタイミングで出版された?
ある書店では、隣どうしに積まれてました。
もちんろん福岡本の方が圧倒的に数が多いけど。
インタビューをまとめたものとは思うが、堀江氏の
ゆるいキャラが出ている感じがして、とれもいい。
福岡本のコメントに書いたが、20201/18にトヨタとの
試合を見ました。堀江氏はリザーブで後半の半ば過ぎ
からの登場でしたが、上手い。ラインにも入って、
またパスがうまい。稲垣君のラックへの突っ込みの
強さも半端なかったよ。