【感想・ネタバレ】雨もキノコも鼻クソも大気微生物の世界のレビュー

あらすじ

大気圏では、多種多様な微生物が空を飛んで何千キロも旅をしている。彼らは、どこからやってきて、人間にどんな影響を与えているのか。気球や飛行機、ヘリコプターを使った独自の微生物採取手法を開発した著者が、実験・研究の工夫、苦労、成功談などをおりまぜながら、大気中の微生物の意外な移動の軌跡と、彼らの気候や健康、食べ物、環境などへの影響を探る、異色サイエンスノンフィクション。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

 いまや、学際を意識していると、あっという間に取り残されるのだろうな、ということを感じた。

 黄砂にのって日本に到達しているかもしれない、微生物。飛来してきているのは間違いないがさて、そのオリジンは?

 発生源(まきあげられている地域)はタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、中国本土、朝鮮、と様々。しかし、それを統一して計測する手段を考え、研究機関の協力体制を整え、そして…
 
 黄砂の層は積雪の間に残る。それがきれいにのこるのが、富山地方の春先10メートルに及ぶ積雪。(バスルートのみ、舗装道路が出ているが両脇が6-7メートルの積雪…という北陸の定番画像でおなじみ)
 
 そのほか、ヘリコプター、飛行機、気球、による上空の空気に含まれる試料採取の一長一短など、「鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ」「進化の法則は北極のサメが知っていた」に通じる、平易な解説と、素人には思いもよらぬ研究の最前線の情報が詰まっている。

0
2023年06月18日

Posted by ブクログ

何となく気になっていた。世情的にもウィルス気になるし。高層大気に至る微生物の存在検証に纏わる数々のお話がエッセイ風に平易に書かれている書籍。いきなり鼻クソの話題から始まるので期待が膨らんだ。
誰にでも取っ付きやすく、との意図でエッセイ風に書かれたとの事だが、逆に冗長になって飛ばし読みする部分も有ったが概ね面白く読ませて頂きました。

0
2022年02月18日

「学術・語学」ランキング