あらすじ
杉原爽香(すぎはらさやか)、十八歳の秋。爽香にとって、今年の夏は最悪だった。父が脳溢血で倒れ休職、親友の今日子は、マリファナ売買に係わっていると噂の大学生・只野(ただの)と交際して、爽香を悩ませていた。一方、只野の父が経営する会社に勤める酒井は、妻がサラ金から莫大な借金をしていると知らされ……。秋を迎え、危険な風が爽香をとりまく。好評シリーズ第4弾!
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Posted by ブクログ
お金持ちの息子さんが犯罪に手を染めている・・・というのはよくある話ですが、今回は意外な展開になっていましたね。あくまで「そういうふうに演じている」というオチは思いもよりませんでした。
Posted by ブクログ
爽香シリーズ第四弾。十八歳の秋―父が倒れ、親友の今日子は、悪い噂の大学生と交際して爽香を悩ましている。秋を迎え、危険な風が彼女をとりまく。
Posted by ブクログ
20歳くらいまでは、杉原莢香の悪友といえば、明男と今日子。
それぞれ危ない橋を渡るのに,爽香は、殺人事件に巻き込まれるが当事者にはならない。
赤川次郎が守ろうと思っているのは杉原莢香だけなんだろうと思った。
30歳代から読み始め、逆に読み進んでたので、10歳代の爽香の青さに気が付いてきました。
この頃の話は、杉原爽香が主人公というよりも,周りの人が事実上の主人公のような話が多くなっています。
周りを固めてから,また杉原爽香に戻って来るような感じでしょうか。
赤川次郎の構想力がすごいと思いました。
解説の金原智子さんは、作家なので,するどい指摘をしています。
赤川次郎が、実は赤川太郎と赤川次子という兄妹の合作ではないかと。
女性の心理をどうして描写できるかは、赤川次郎の周辺に、杉原爽香のような人がいるからに違いない。
その赤川次子(仮名)の分身だということだろう。
実名が誰かは知らない。