あらすじ
仏教は宗教であり、日本の暮らしに根差した思想でもある。私たちは仏教に何を求めてきたのか。仏教史から日本人の姿が見えてくる。
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Posted by ブクログ
オビの日本仏教は何か?ということの答えが十分示されていると思う。
これほどまでに歴史的にわかりやすく仏教を解説した本を読んだことはなかったので、いろいろな点で勉強になった。
お寺は江戸時代は行政機関としても成り立っていたのかと。
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難解な用語は、ほとんどなく、びっくりするくらいスムーズに釈迦から真如苑まで到達。初心者向きの内容だとすれば、江戸時代のパートが、やや詳しすぎるような気もした。廃仏毀釈のあたりをもう少し詳しく読みたいとも思う。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 仏教とは何だろう
第2章 なぜ仏教を受けいれたのか~飛鳥・奈良・平安時代
第3章 中世仏教の新しさとは何か~鎌倉時代
第4章 どのように広がり、定着したのか~室町・戦国時代
第5章 江戸時代の仏教は堕落していたのか
第6章 明治維新はどんな意味を持つのか~明治から平成へ
<内容>
日本仏教史を専門にしていた著者の、大学退官記念のような本。新書の形態に合わせたコンパクトなまとめになっている。研究が進んで、かつてのように鎌倉新仏教が素晴らしい、という観点ではなく、明恵や叡尊、忍性などの様子も書かれているし、教科書よりも理解できる記述である。日蓮宗の展開や一向宗が広がったいきさつも理解できた。
Posted by ブクログ
日本に広く浸透し、熱心な信者は少なくなってきているとは言え、日本最大の宗教である仏教。
自分の家も仏教だし、お寺に出かけ御朱印もいただく。(神社もだけど)
でどれだけ仏教のことを知っているの?と聞かれるとお恥ずかしい限りだったので、この本を手に取った。
そもそも仏教とは何か、日本が仏教を取り入れた理由は何かから、歴史的な変遷をテンポ良く説明してくれる。
もともと仏教は鎮護国家のために祈祷する宗教で、その中には個の救いや葬式等もなかった。そして、それを始めたのは、鎌倉時代 官僧から出た遁世僧たちだった。
明治の廃仏毀釈で、仏教界は大きな危機に陥ったものの、改革運動などで甦ったようだが、若い人の宗教離れもあるので、この先はどうなるのかな。
世界的に宗教は無くてはならないものだが、それだけ人間って悩み多い生き物なんだな。