【感想・ネタバレ】どうする? 日本企業のレビュー

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Posted by ブクログ

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素晴らしい。巷間に満ちる「通説」に対して、論理的で根拠に基づいた助言の数々。以前の著作に比べ、読みやすくかつ、実践に踏み込んだ内容。もう一度読みなおしたい。

以下内容のメモ。

第一章 本当に成長戦略ですか
売り上げ拡大を市場命題とする雰囲気への反論。豊作貧乏になるだけでは?企業としての社会的価値の追求とその結果としての利益追求を唱える。
第二章 本当にイノベーションですか?
イノベーションだけでは、勝ち残れない。マーケティングが必要である。

第三章 本当に品質ですか?
品質もコンフォーマンスクオリティではなく、パフォーマンスクオリティを重視すべき。意味のない品質追求に陥っていないか?

第4省 本当に浸みだしですか?
既存事業との類似性や応用可能性を根拠にリスクを低いと判断して実施した多角化は、成功例がほとんどない。むしろ、利益率とシャープな目的意識が必要。

第五省 本当に新興国ですか?
猫も杓子も新興国に進出を試みるが、成功パターンはなにか?日本が新興国だった時代を例に以下に外資を排除・受容してきたかを論じ、効果的な事業領域を探る。

第六章 本当に集団経営ですか?
集団的サラリーマン的リスク回避的経営への警鐘。

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2011年11月19日

Posted by ブクログ

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「成長ありきの経営はもう止めよう」の帯の通り、現在の日本企業の(と言っていいか分からんが、自分の会社を思うと「そうかも…」と思ってしまった)成長ありきで、何がしたいのか見失っている様に一石を投じる本。

具体的には、目的もなく、イノベーションを目指し、品質を大事にし、海外に出ていくことに疑問を投げかけている。

この「目的もなく」というのが大事なところで、別にイノベーションも品質も海外進出も否定しているわけではないというのが俺の理解。

最後に日本企業の生きる道として提示されている「リインベンション」(=もうここまで来たら新商品もなかなか難しいから、工法やら構造やらを抜本的に変えて「再発明」を目指したら?)は一つの手段だとは思うけど、それだけでは日本の雇用は守れないと思うし、海外企業に勝つのは厳しいかなとも思う。

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2011年10月11日

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