【感想・ネタバレ】何者でもないのレビュー

あらすじ

お金はないけど、でっかい夢はある! 劇団に生きる人々を優しく描く、青春小説。……ショウイチは劇団の奴隷だ。奴隷とは最下層の役者で、端役もやらせてもらえないーーショウジショウイチは、劇団二十一世紀少年の奴隷だ。奴隷とは最も下っ端の役者で、通行人はおろか、装置転換ぐらいしかやらせてもらえない。本業そっちのけでアルバイトに精を出し、住まいは当然風呂なしアパート。そんな彼らが唯一手にしているもの、それが夢なのだ。劇団に生きる人々をやさしく描く青春小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

昔通っていた予備校の先生のオススメの本の一つにあったので読んでみました。

<あらすじ>
主人公のショウジショウイチは劇団21世紀少年の役者(といっても実態は裏方や通行人役などをする奴隷)。
本書は3章構成になっていて、それぞれショウジショウイチを中心に劇団員との関わりが描かれる短編連作集なのである

1章:
元劇団員でショウジショウイチと同期だったクスコちゃんの引越しのお手伝いをする話。

2章:
劇団の看板役者、三島さんが失踪したのでショウジショウイチが探す話。

3章:
新人奴隷のカンパチ青年と劇団内の公演に向けて二人芝居を練習する話。ショウジショウイチと一時期関係のあった真知ちゃんが出てきて・・・


<感想>
ショウジショウイチを通じて、移ろいゆく劇団の人々の繊細な心理描写が胸に染みます。

私には劇団の人たちのような夢は持っていないという点では大きく異なりますが、
このまま何もなく終わるのではないか、今のままで本当にいいのだろうかと思い、悩む彼らの様は自分と重なるところがありました。

作中にはロクでもない奴や、今後苦労するだろうなあという決断する人が出てきてスカッとする類ではないですが、
ロクでもないことも、苦労するであろうことも一つの「状態」であって、正解不正解をつけられるものではない、と感じさせられました。

劇団や役者の知識がなくても不思議なほど読みやすいと思います。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ウソみたいにちょうど「私は何者だろう?」と思っていたときに出会った本。解決はしなかったけど、みんなそんなもんなのかなぁ、とちょっと安心した記憶があります。

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2011年09月05日

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