あらすじ
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今や暮らしに欠かせないスマホの液晶や、有機EL材料、高血圧の治療薬。
これらは「有機化学」の技術、とくに近年ノーベル賞の受賞対象となった「クロスカップリング反応」の成果によって生み出されている。しかし、その実現には120年にもおよぶ研究者たちの挑戦があった――。
本書は、偉大な研究者たちが120年間何を考え、どう挑んだのかを、対話形式&ストーリー仕立てでエンタメ要素たっぷりに紐解いていく。“この1冊を読む3時間で有機化学が楽しめる”をコンセプトに、教育系YouTuberとしても活躍の場を広げる著者が、創意工夫を凝らし、文系・理系を問わず読みやすい入門書として執筆。多くの方に、実現までのスト―リーをお楽しみいただけるだろう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いいんじゃないですか?難しい話は極力省いて、一つの反応について歴史から語る。こういう場合は、逆に筋はベタな方が、邪魔しないでいい。自分の分野について、学生や一般の方に、どのように説明すると分かってくれるのか、ということを普段から考えていらっしゃるんだろうなあ、と思いました。生命科学系とちょっと違って、ノーベル賞の仕事が結構昔のものであることを知れたのは、個人的には驚き&収穫。
Posted by ブクログ
■評価
★★★✬☆
■感想
○有機化学の世界を、ベンゼン環同士をつなぐカップリングを主題にして歴史も交えながら対話形式で解説した本。
○有機化学の面白さの一端がわかるし、知識としても高校2年レベルの化学の知識があれば十分楽しめる。(文系はもしかするとわからない部分があるかも知れないが。)
○有機化学って、外から見ると錬金術のように見える。再現性があるのと、金が作れないというだけで。錬金術や錬丹術の歴史を学ぶことが、いまの化学がどう発展していったのか、どのような態度で臨んだ人が成果を上げて行きたのかを知る良い手段になると思った。