あらすじ
「おい、出てけ」横暴な父親に家を追い出された少女、サチ。行くあてと言えば、かつてサチを捨てた母の家しかなかった。しかしそこで出会ったのは母ではなく、水商売をしている母の客・コジローだった。二人は、母が金庫に貯め込んでいた数百万の大金を発見する。――このお金があれば、大好きなおじいちゃんのところまで行ける…――そう考えたサチは、コジローに懇願する。「このお金は全部あげる。私を長野まで連れて逃げて!」
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この年までどうにか生きていたこの子が偉い。
生物学上の父も母も、親ではなくて周りも助けてくれない状況からこの子がどうやって生きる選択をするのか気になる。
ヒロインがけなげ
子育て放棄の話である。当然のことながら、残虐で汚くて可愛そう という感情が先行するが、このような作品の通例として、ヒロインがしっかりしていてけなげである場合が多く、この作品もその例にもれない。あまりうまいとはいえない絵柄がかえって残虐さや汚さを覆い隠していて読みやすい。