【感想・ネタバレ】おっさんの掟 ~「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」~(小学館新書)のレビュー

あらすじ

ラグビー界、こんなハチャメチャやったんか。

2022年1月に開幕したラグビー新リーグ。その発足に向け中心的な役割を果たしていたのが、前年まで法人準備室長・審査委員長を務めた谷口真由美氏だ。彼女はなぜ突如としてラグビー界を追われたのか、その秘された理由を明らかにする。
彼女が目にしたラグビー界は、男性中心主義、時代遅れな序列主義など「おっさん」的価値観が支配する、ダメな日本社会の縮図だった--。

<あなたの会社にも、こんな「おっさん」いませんか?>
●口癖は「みんなそう言っている」「昔からそうだ」
●ITや新しい提案には「リスクが大きい」
●ムラの長には絶対服従、部下や下請けには高圧的
●退職の日まで「勝ち逃げ」できれば、が本音
●部下の功績は自分の手柄。「アレオレ詐欺」の常習犯

川淵三郎氏(日本サッカー協会キャプテン)との特別対談も収録!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いやー面白かった!思い当たるところがありすぎて、うちの会社の上層部と男性陣全員に一冊ずつ熨斗つけてお贈りしたいくらい。

理事を依頼される冒頭部分の、本人の事情や意向まるで無視なおっさん達の態度からして、ニッポンの家父長制の悪いところを集めて煮詰めたよう。いまの強引な女性登用って、おっさんによって生み出された家父長制の膿なんじゃないの…とすら思ってしまう。

元ラガーマンがスクラム組んで女性一人囲んで役職を依頼するなんて圧迫面接そのものだし、彼女を登用しておきながらずけずけ意見をいわれると「意見を聞かなくなった」って他人に愚痴ってる清宮さんもたいがいマチズモ体現してるし、川渕さんもその世代の男性にしては広い心を持った革新的な人なのかもしれないけど、こういうオジサンに頼らないと女性一人では物事が進まないっていう事実がもう、ダメダメじゃんね。

こんな状況で2年も頑張ってこられた著者の谷口さんはすごいなしかないのだけど、本当に日本の状況はひどいなぁと再認識させられた。

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2022年02月20日

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