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ラグビー界、こんなハチャメチャやったんか。
2022年1月に開幕したラグビー新リーグ。その発足に向け中心的な役割を果たしていたのが、前年まで法人準備室長・審査委員長を務めた谷口真由美氏だ。彼女はなぜ突如としてラグビー界を追われたのか、その秘された理由を明らかにする。
彼女が目にしたラグビー界は、男性中心主義、時代遅れな序列主義など「おっさん」的価値観が支配する、ダメな日本社会の縮図だった--。
<あなたの会社にも、こんな「おっさん」いませんか?>
●口癖は「みんなそう言っている」「昔からそうだ」
●ITや新しい提案には「リスクが大きい」
●ムラの長には絶対服従、部下や下請けには高圧的
●退職の日まで「勝ち逃げ」できれば、が本音
●部下の功績は自分の手柄。「アレオレ詐欺」の常習犯
川淵三郎氏(日本サッカー協会キャプテン)との特別対談も収録!
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Posted by ブクログ
ステレオタイプで良くはないが、ラグビー経験者は、「俺たちは、あんたより辛い練習を耐えた」「俺たちのフィジカルは、あんたより強い」と言う優越感というか、古典的マッチョイズムというか、上から目線というか圧を出すイメージがある。もちろん肉体的に大きいだけで、そんなつもりがない場合も多々あるだろう。(そうじゃない方も多々知っているので、あくまでステレオタイプということでお許しを)
しかし、ビジネスや成長という文脈において、その優越感に浸って、同じ村の人々とのみずっと交際したりすると、危険である。最近のビジネス用語で言うと、アンラーンしないのでグロースマインドセットにならない、ダイバーシティーの欠如がイノベーションを阻む、心理的安全性がないと新たな意見や考えがでない、などなど。陳腐な優越感がもたらす代償は大きい危険性がある。
物事には両面があり、著書のいうことが全て真実ではないだろうが、残念ながら日本ラグビー協会に対する同様の声は、30年以上前から続いている。しかし、エディー・ジョーンズという黒船を受け入れたことで、パフォーマンス面での進化は急激に進んだ。しかし、経営面での進化はそのままだということを、この本が浮き彫りにしたのかもしれない。
でも考えてほしい、Jリーグも誕生から急激にパフォーマンスが伸び、ワールドカップ常連になったが、クラブ経営はそんなに順風満帆ではなかった。時間がかかった。途中何度も挫折やピンチがあって、コロナが来ても逞しく乗り越えようとする今がある。
ラグビーも長い目で見たら、そういうことなのではないだろうか?ビジネスや運営面での成長は時間がかかる。今はその過程だということだけかもしれない。これをきっかけに、グラウンド外の部分での成長を求められるだろうし、クラブを支えている日本の企業トップも求めるべきだろう。まともに、リーグ参戦表明資料を作る努力さえできないのでは、心元ないというか、選手も恥ずかしいだろう。章男さんあたりが一喝して、挽回することを期待しよう。他の企業も同様に。
最後に、星新一の言葉を紹介したい。
「男」
『わが国で「男がたたぬ」「男の花道」など「男のなんとか・・・」という場合、そこに表現されているものは、体裁であり、虚栄であり、非論理的であり、他人への強要であり、背のびであり、感情、ムード・・・つまり、みんな女性的なもの。ひょっとしたら、俺たちはみんな女じゃないのかしら。そんな気がするわ。男とは独特な自我を持ったクールなものであるべきでしょう。』
森会長も清宮さんも岩渕さんも各チームの部長さんも、実はラグビー経験者はみんな女性なのかしら!??? 経験者の皆さん、怒らないでくださいね。
ちなみにこの文章も、現代ではダイバーシティーの観点からアウトかもしれませんね。それだけ時代と世の中が変わっていっている証なのでしょう。これをきっかけにラグビー界がオープンな議論ができることを願います。
Posted by ブクログ
著者は法学者であるが、とても平易、と言うよりもかなりくだけた文章で、一部面白くも可笑しく、楽しみながら読めた。日本ラグビー協会を例に旧態依然とした日本に蔓延る組織社会問題をズバズバ述べられており、共感する部分が多かった。特に日本ラグビー協会の組織体質の問題は、他のラグビー記者が書いた1991年かあの、オールブラックスに17対145点で敗れた1995年こワールドカップ、以後の1999年の平尾ジャパン、2003年の向井ジャパン当時の代表チームの強化体制や協会組織運営において、幾度も指摘されていた事が、多様性が叫ばれているこのご時世においても何ら変わらない事がわかった。勿論、30年以上前の状態に比べたら、体罰やドーピングなど反社会的な、最低限のレベルでの改善はあるたまろうが、金銭や人事絡みの問題には、大いに改善の余地がありそう。声を上げる人間が潰されたり、無碍にされる体制が整備されて、強い日本代表、子供達の多くがやりたくなるような競技になるような協会組織になれればと思う。表に出ない中でもラグビー協会の中で奮闘努力している方々を応援しています。
「あなたの役割」とは?を考える
この本は、業界を仕切る男性たちやその閉ざされた社会に対する告発や恨み節ではない。乞われて足を踏み入れたはずのラグビー協会に、手足を縛られ翻弄されながらも懸命に向き合い続け、そして結局排除された一ラグビーファンの女性による記録だ。
その筆致はとても俯瞰的で、ときにユーモラスでさえある。それがかえって業界の病理や解決すべき問題点を鮮明に浮かび上がらせた。当事者たちもこの本を虚心坦懐に読めば、自分たちの現状を客観視できるのではないか。
まず“虚心坦懐”の境地をこの人たちに求めるのが無理筋かな^^;
Posted by ブクログ
新リーグ立ち上げを盛り上げるためだったのか、ただ体裁を整えるためだったのか、兎にも角にも茶番を仕込んだつもりのラグビー協会が、凄まじいキャスティングミスを冒した一件。著者の研究分野に関する理解と自分たちの組織の体質についての客観視がどれだけできていなかったのか。そのお粗末ぶりに驚く。もちろん著者だけの言い分だけでコトの良し悪しは断定できないが、細かな経緯や結果がどうであれ、著者は自身のやるべきことをやったと思う。学者はこうでなくっちゃ、と思った。著者のしてみれば、腹が立って書かずにはいられなかったという面もあると思うが、これを公にすることにより予想される様々な煩わしさに負けることなく、本書を刊行したことに敬意を表したい。現代日本の指導的立場にあるコミュニティに関する貴重な一証言だと思う。
Posted by ブクログ
TBSのサンデーモーニングで、歯に衣着せぬコメントで、視聴者の溜飲を下げることでおなじみの大阪のおばちゃんこと谷口真由美さんが、日本ラグビー協会での体験談を赤裸々に綴ります。あくまで谷口真由美さんの言い分なのでしょうが、読み進めていくと谷口真由美さんの理路整然とした経過記録に引き込まれていきます。
両親の都合で、近鉄花園ラクビー場で育った青春時代。ラグビーのルールを自然と身につけ、またラグビー界との人間関係も深まる中で、半ば強引に日本ラグビー協会に組み込まれる。新リーグ設立に尽力するが、「おっさんの掟」に翻弄され、齟齬にされ、役員解任に至る。自身が憲法学者ゆえに、日本国憲法に照らしてコンプライアンスの向上を進めたにもかかわらず「おっさんの掟」の前に断絶される。最終章では、日本軍部の失敗を組織論的に検証した戸部良一氏らの名著「失敗の本質」を例に、日本軍と重なる部分の非常に多い日本ラグビー協会の組織体質を指弾する。日本の組織に蔓延る組織疲弊の典型を紹介する書籍として、また自分の所属する組織がどうあるべきかを考える1刷となった。(文字数字)467字
閑話休題 失敗の本質
合理的思考よりも優先される年功序列主義、それに伴う上長への行きすぎた配慮、曖昧な命令による組織の迷走-。いずれもラグビー協会で目にした光景です。ワールドカップで南アフリカ(2015年)、アイルランド、スコットランド(2019年)という強豪を撃破したことで慢心してしまった点も、日清戦争、日露戦争で勝利を収めた「成功体験」から悲惨な太平洋戦争に突き進んだ日本軍を想起させました。
こう話すと「ラクビー協会はなんて古臭い組織なんだ」と思われる方も多いでしょう。しかし、このような組織の硬直化は、なにもラグビー協会に限った話しではなく、日本の津々浦々でおきているのではないかとも感じます。
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